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2/19 【銀盤ファンタジア】宮原・本郷…女子フィギュア、新星たちの輝き

(2015-02-19)

報道機関

日経新聞

見出し

銀盤ファンタジア】宮原・本郷…女子フィギュア、新星たちの輝き

配信日

2015年 2月 19日 700

http://www.nikkei.com/article/DGXMZO83305050X10C15A2000000/

◆内容◆プロスケーター 太田由希奈

フィギュアスケートでは女子にも期待の若手がきら星のごとくいる。四大陸選手権(ソウル、15日まで)で宮原知子(大阪・関大高)が2位、本郷理華(愛知みずほ大瑞穂高)が3位に輝き、永井優香(東京・駒場学園高)も6位に入った。今季は休養している浅田真央(中京大)に続けとばかり、世界で羽ばたこうとしている16歳から18歳の有望株。プロスケーターの太田由希奈さんは「3年後の平昌五輪(韓国)に向けて、本当に楽しみな逸材が育ってきている」と話す。

 

ショートプログラム(SP)で首位に立った宮原選手は、フリーではジャンプ転倒などのミスもあって残念ながら合計181.59点で2位になった。それでも、見ている人にとって「すてきだな」と感じさせるプログラムだったと思う。

優勝したポリーナ・エドムンズ選手(米国)はミスなく滑ってもちろん素晴らしかったが、プログラム自体は宮原選手の方が良かったのではないか。エドムンズ選手は回転速度の速い、きれいなジャンプを次々と軽やかに決めた。一方で、宮原選手はジャンプだけでなく、難しいつなぎのステップをするなど、内容がすごく凝っていた。

宮原、洗練された技術力できれいさ

 宮原選手の良さは、お手本通りのきっちりとしたスケートができること。例えばフリーレッグ(氷に着いていないほうの足)も、本当にきちんと正しい位置にある。技術力が高いので、ジャンプの成否にかかわらず、きれいに跳んでいるという印象を与えてくれる。

 147センチと小柄だから、手足の長い欧米選手と比べると演技の大きさ、あでやかさという点ではどうしても不利な部分がある。それでも、目を見張るような演技ができるのは、こうした洗練された技術力の裏付けがあるから。

 振付師の方も「知子には、知子のいいところがある。派手なアピールをするのではなく、日本人らしいシャイな部分も生かしたプログラム作りを心がけている」とかつて話していた。今季フリーで演じているミュージカル「ミス・サイゴン」のプログラムも、軽快だけれどもかわいらしさが残り、本当に彼女に似合ったものに仕上がっていた。

 そうしたプログラムをコーチや振付師にやらされているのではなく、きちんと自分の中で消化し、自分のものにして滑っているところも、宮原選手の卓越したところだと思う。

   宮原選手は本当に練習熱心。浅田選手もそうだが、「これだけ練習しているのだから、なんとか結果を残してほしい」と周囲の人たちに思わせるような選手だ。以前、ジャンプで回転不足をよくとられていたが、そうした課題もしっかりと自覚して、徐々に克服してきている。

表現のレパートリー増やしていく必要

 今回はSPで首位に立ったことで、少し守りに入ったというか、焦りがあったのかもしれない。気持ちのコントロールがうまくできずに、フリーではミスも出てしまった。だが、こうしたことを経験していく中で、気持ちの持っていき方も徐々にうまくなっていくに違いない。

 今後は表現のレパートリーを増やしていくこと。エキシビションではマンボのリズムの曲に乗って滑ったり、2006年トリノ五輪銀メダリストのステファン・ランビエル氏(スイス)に振り付けをしてもらったり、様々な挑戦をしている。こうしたことを続けていけば、もっともっと洗練されて、演技が磨かれていくはずだ。

 努力家だけに、国際的な大舞台をどんどん踏んで他の一流選手の演技を見る中で、もっとスピンを高速で回ろうなどといったチャレンジ精神がどんどん湧いてくるのではないか。まだ16歳ながら、昨年末の全日本選手権を制した国内女王。現時点では、日本の女子フィギュア界の次代を担う若手の先頭を走っている。

本郷選手のフリー演技も、悪くはなかった。「(メダルを)取れるとは思っていなかったのでうれしい」と本人は話していたが、大舞台で表彰台に立てたことは大きな自信になったと思う。

手足の長い本郷、大きな演技で迫力

 残念だったのはステップが最高レベルの「3」ではなく、「2」になってしまったこと。そして優勝したエドムンズ選手、2位の宮原選手のように、一つ一つの技にもっと加点がつくようになると格段に良くなる。加点はついているものの、ほとんどが1点(最高は3点)。上の2人に比べると、2点以上というのが圧倒的に少ない。大きなミスはなかったものの、今はまだすべての技を無難にこなしているという印象だ。

 それでも166センチの長身で手足も長いので、演技自体が大きく見え、迫力もある。手足が長いというのは大きなメリットではあるが、細やかに気を配って動かさないと、演技がだらしなく見えてしまうリスクも背負っている。かつては滑る姿勢が悪いと指摘されていたこともあったが、コーチや振付師の指導を受けて随分きれいになってきているな、という感じがした。

 あとは、内面から出てくるパッション(情熱)などをもっと伝えられるように、表現力が磨かれれば。ジャッジや観客がハッと目を見張るような演技が、もっとできるようになれば素晴らしいと思う。師事している長久保裕先生は、まずはジャンプなどの基礎をしっかりと固めてから、様々なことをブラッシュアップしていくコーチ。まだ伸び盛りの18歳だけに、今後こうした大舞台を踏みながら多くのことを身につけていくに違いない。

 テレビにも映っていたが、バンクーバー、ソチ両五輪に出場した鈴木明子さんのアドバイスを得られているのも大きいと思う。演技中の表情の作り方といった細かなことに加え、体調管理や試合に臨む心構えなども指導してもらっているのではないか。長久保門下の先輩から貴重な体験談を聞け、大きな糧になっているはずだ。そのスケールの大きさで数年前から注目されていた大器だけに、今後どのような成長を遂げるか、本当に楽しみな選手である。

 6位永井、世界に向けて存在アピール

 シニアの国際大会本格デビューとなった16歳の永井選手も、世界のファンに自らの存在を大いにアピールできたのではないか。フリーではループジャンプが1回転になるなどのミスもあったが、それでも6位と世界の強豪相手に十分に戦えた。

 見る人に驚きを与えるジャンプを跳べる。それが彼女の持ち味だろう。ジャンプのきれいさだけでいったら、もしかしたら今大会に出場した日本3選手の中で1番かもしれない。緊張からか今回はその力を十分に発揮できなかった部分もあるが、本来は重心が低くて安定感もある。

 以前はスピンの回転がもっと速かったが、体が大きくなってきたことで今は少し落ちている。しかし今後、体の成長が止まればかつてのスピードを取り戻すのではないか。

 いずれにしても、まだ伸びしろがとても大きい。アイスダンスの元世界王者であるシェイリーン・ボーンさん(カナダ)に振り付けをしてもらったそうだが、今後も海外にどんどん出て行って様々なことを吸収すると、一段と輝きを放つ選手になるだろう。

 四大陸選手権には出ていないが、13歳の本田真凜選手(大阪・関大中)や14歳の樋口新葉選手(東京・日本橋女学館中)ら楽しみな選手はたくさんいる。浅田選手の次を担う新星たちは、しっかりと育っている。彼女たちがどこまで成長し、国際舞台でどんな活躍を見せてくれるか、注目してほしい。

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お手本通りのきっちりとしたスケートができるのが宮原の良さ

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長身で手足も長いので演技自体が大きく見え、迫力もある本郷
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永井はきれいなジャンプが持ち味




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2/18 層の厚さを再確認出来た日本女子 (フィギュアスケート四大陸選手権女子)

(2015-02-18)

報道機関

アスリートジャーナル

見出し

層の厚さを再確認出来た日本女子 (フィギュアスケート四大陸選手権女子)

配信日

2015年 2月 18

http://www.athlete-journal.com/figureskate/kensukenakaniwa20150218.html

◆内容◆インストラクター&テクニカルスペシャリスト 中庭健介

フィギュアスケートの四大陸選手権が行われ、女子では宮原知子選手が2位、本郷理華選手が3位に入り、永井優香選手は6位だった。ポリーナ・エドモンズ(米国)が184.02点をマークして優勝した。

昨年の全日本選手権で初優勝した宮原選手は、名実ともに日本のトップに立ち、今大会、優勝することがひとつの大きな目標であったと思う。優勝を逃したことは少し残念ではあるが、僅差での2位。彼女らしい演技は完璧には出来なかったものの、世界選手権に向けて課題を見つけることが出来たと思う。

女子はジャンプの回転不足判定によって大きく順位が変動する。宮原選手は、昨年の全日本選手権でいくつかジャンプで回転不足判定が付き、これが課題となっていた。今回は、一部回転不足判定はあったが、ほとんど回転不足判定がなくプログラムを滑り切れた。

特に後半に2A2回転アクセル)+3T3回転トゥーループ)の2つのコンビネーションジャンプには高さがあり、クリアに疑いようのないランディングにもってこれたのは非常に大きかった。この2A3Tは、3A3回転アクセル)と同じくらいの点数を得ることが出来る。演技の後半でこのコンビネーションをクリアに跳ぶことが出来るのは、彼女の大きな武器であり、それがより一層磨かれた印象を受けた。

一方で、普段はあまりない転倒やステッピングアウトなどがあり、GOE(出来栄え点)が-3、-2以上の失敗が見受けられた。これは、ジャンプを高く跳ぶという意識が影響したものだと思う。今まではジャンプの成功に重点を置いてやっていたので、確率が高く、あまりミスをしない選手だった。逆に言えば、今までなかった転倒などのミスが出るようになったのは、ジャンプがしっかり上がるようになったからであるとも言えるだろう。ある意味、ジャンプが良くなった証拠であると思う。

フリーの「ミス・サイゴン」は、宮原選手が主人公を演じることを重要視したプログラムになっている。周囲を引き込み、目を集めて取り込むような演技が、今後彼女の成長過程の中に出てくれば、演技構成点が伸び、世界トップとの差も縮まってくるだろう。今大会を通じて宮原選手の成長と課題がそれぞれ出たと思う。

四大陸選手権初出場の本郷選手は3位という堂々たる結果を残した。彼女の一番の特徴は、上背があり、ダイナミックな演技で、そこに定評があった。その中で彼女もまた、ジャンプの回転不足が課題になっていた。今回、フリーでコンビネーションのうしろに跳ぶトリプルジャンプに両方、回転不足判定が付いてしまった。一見、ノーミスに見えた演技だったが、点数が思ったより伸びなく、キス&クライでの表情も「もう少し点数が出てもいいのでは」というものだった。

ジャンプの回転不足はルール上、プラスでもマイナスでも付けることが出来る。ジャンプをきれいに降りれば回転不足の判定が出たとしてもプラスの評価が与えられ、マイナスの評価にはならない。しかし今回のようにGOEでマイナスの評価が下されることもある。回転不足の判定とGOEに影響が出ることで、点数がなかなか伸びない。この課題は彼女の中で克服していかなければならないところだと思う。

その一方で技術的に良いところも見られた。今シーズンからルッツジャンプとフリップジャンプの踏み切りエッジに対する厳格化が求められ、非常に厳しいものになっている。本郷選手には、ルッツジャンプに重度のエラーが付けられている試合がいくつか見受けられた。しかし今回は全く付かなかった。クリアなエッジで跳ぶことが出来たという判定が出たのは、彼女の努力の証。女子の場合、技術点を伸ばすためには回転不足や踏み切りエッジに対するエラーなどがない選手が上に行く。本郷選手には、この試合を世界選手権につなげてほしい。

6位に入った永井選手は本当に力のある選手。昨年までは練習ではかなりの実力があったが、それを本番で発揮出来ないという印象が私の中であった。ところが、今シーズンは非常に厳しい練習を積んできたように見える。その結果、本番で彼女の力がようやく発揮出来た。この彼女の一番の変化は、厳しい練習をやり続けたことが最大の要因だと、コーチを務める関徳武氏がおっしゃっていた。長いスパンですぐに結果を求めずに2年から3年かかる覚悟で厳しく常に諦めずに選手と向き合う姿が関徳武氏から垣間見れて、指導者としても勉強させてもらった。この2人の師弟関係があってこその彼女の飛躍であるし、関徳武氏の力も大きかったと思う。

日本勢はゴールド選手との戦いだったと思う。オリンピック、世界選手権で力を発揮し、世界のトップスケーターとなっている。彼女の一番の特徴は、そのダイナミックな質の高いジャンプ。さらに技術だけでなく、昨シーズンのフリープログラム「眠れる森の美女」のような演技からも伝わるように、周りを夢のような世界に引き込むような表現を持った選手である。今回は得意のジャンプにミスが目立ち、メダルを逃したが非常に力のある選手で、世界選手権では日本の良きライバルとなるだろう。

今大会は上位陣に日本とアメリカの選手が並んだ結果となった。日本が2位、3位、6位、アメリカが1位、4位、8位。日本は2選手が表彰台に立つ好成績を上げた。日本女子の層の厚さを、結果を残してくれたことにより証明してくたことは非常にうれしい。

3月に控える世界選手権は、四大陸選手権の上位陣プラスロシア勢の争いとなる。現在、世界の女子を牽引しているのはロシア勢であり、このロシア勢の強さを忘れてはいけない。日本人選手がメダル争いをしていく中で、ロシアの若い力のある選手にどうやって勝っていくのか、世界選手権の見所のひとつ。日本女子の活躍を大いに期待したい。



2/16 【フィギュア】四大陸選手権。伸びしろ見せた日本の女子高生たち

(2015-02-16)

報道機関

Sportiva

見出し

【フィギュア】四大陸選手権。伸びしろ見せた日本の女子高生たち

配信日

2015年 2月 16

http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/2015/02/16/post_452/

◆内容◆ 文:辛仁夏

女子フィギュアスケートに世代交代の波が押し寄せている。四大陸選手権ソウル大会の表彰台を独占したのは高校生選手たちだった。

 初優勝したポリーナ・エドムンズ(米国)と銀メダルの宮原知子はともに16歳、銅メダルの本郷理華は18歳だ。表彰台には立てなかったが、6位と健闘した永井優香も16歳。この4人にはすでに完成された確かな技術が備わっており、難度の高いジャンプ構成をこなすができる。それでもまだまだ伸びしろがあることが共通点と言えるだろう。

昨年末の全日本選手権を制して新女王になった宮原の強みは、並外れたスタミナにある。今季はフリープログラムの後半(基礎点の1.1倍になる)に2回転アクセル+3回転トーループの連続ジャンプを2本組み込んだ。他の選手ならまずできないジャンプ構成と言える。この連続ジャンプだけで8.14点を稼ぐが、これにGOE(出来栄え点)加点がつけば、トリプルアクセル並の高得点を出せ、貴重な得点源になる。

 今回の四大陸選手権でもこの大技を2本ともしっかりと成功させた。しかし得意の3回転ルッツで転倒したほか、序盤の3回転フリップではステップアウトするなど、珍しくジャンプのミスが出てしまう。この失敗が響いて、ショートプログラム(SP)首位から順位を下げて総合2位に終わった。全日本女王として世界にアピールする絶好のチャンスでもあっただけに、エドムンズとわずか2.43点の差で初タイトルを逃してしまったことを悔やんだ。

「プレッシャーというよりも、ノーミスの演技をしようと意識しすぎて、すごく緊張してしまった。今大会は調子も悪くなく、リンクも滑りやすくて合っていた。フリーで完璧にできたら優勝できたと思うので、いまはすごく悔しいです。昨年はうれしい2位でしたが、今年は悔しい2位になりました」

 宮原にはハードな練習をいとわない芯の強さがある一方、シャイな性格が演技に出てしまい、こじんまりとまとまって迫力のなさにつながるようなところがある。表現力はあるだけに、そんな殻を打ち破ればさらに大きく成長できるということは、宮原本人も重々承知している。

「課題の回転不足を取られないように意識しながら大きな高いジャンプを練習では跳ぶようにしていますが、試合になるとどうしてもジャンプが低くなってしまう。今回も失敗したくないという気持ちが出てしまった。次(3月)の初めての世界選手権では、スピードが足りなくて思い切れずに小さくまとめてしまうところを直して、自分にしっかり集中してSPとフリーの両方とも頑張りたい」

 強豪ロシア勢が出場する今季最後の大舞台で、四大陸選手権で味わった悔しさを晴らすつもりだ。

 一方、今季シニアデビューの本郷は、自分の持ち味である伸び伸びとしたダイナミックな演技をSPもフリーも披露して、総合3位という上出来の結果を残した。グランプリ(GP)シリーズ、GPファイナル、そして四大陸選手権と、国際舞台の経験を積み重ねるごとに、いろいろなものをどん欲に吸収していることが分かる。とにかく物怖じせず、公式練習や試合を含め、大会を丸ごと楽しんでいる様子だった。

「今大会は大きなミスなく滑ることができてよかった。自分が四大陸のメダルを取れるとは思っていなかったのでうれしいです。SPで3位に入って小さいメダルをもらったときに、表彰台に乗れたらいいなと思いました。昨季よりも自分の滑りはよくなったけれど、もっときれいにもっとスピードを出して滑りたいです」

 ジャンプ構成もバラエティに富んでおり、飽きさせなかった。手足の長さを生かした振り付けでアピール力は十分にある。ステップはバンクーバー、ソチ両五輪代表の鈴木明子からアドバイスをもらっているという。まだ改善の余地があるプログラムを、今季最後の試合となる初出場の世界選手権までに、どこまで完成度を高めることができるか。

 シーズン終盤に来て、SPは60点以上を出せるようになってきた。あとはフリーで120点以上を出して、目標に掲げる合計180点を超すだけだが、その目標達成は足踏み状態にある。四大陸選手権でも合計177.44点と2.56点足りなかった。この点数は、ジャンプで細かいミスをせずにGOEでプラスの評価を得られればすぐに埋められるもの。今季最後の機会となる大舞台で目標達成を果たしたいところだ。

「フリーは回転不足などがあって点数が出ていないので、そこをしっかりと練習で修正していきたい。合計180点の目標は諦めずに狙っていきます。長久保(裕)先生が目標を10位以内に設定しているようですが、私は初めての世界選手権なので思い切って納得いく演技をできるように頑張って、先生の期待に応えるようにしたいです」

 はっきりとは順位を口にしなかったが、視線の先は10位よりも上にあるように見えた。

 3月の世界選手権は、次回2016年の世界選手権の国別出場枠が懸かってくるだけに重要な意味を持つ。浅田真央や鈴木ら先輩が勝ち取った代表枠で3人が出場する日本女子は、最低でも上位2人の合計が13位以内(例えば6位と7位)に入らなければ、次回は3人枠を確保することができない。

 ロシア勢の強さが際だっている今季、世界選手権でも表彰台を独占する可能性は高い。日本勢は誰か一人でも上位争いに食い込んでくれば、可能性は広がるはずだ。いずれにしても厳しい戦いになるのは間違いないだろう。

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左から宮原知子、ポリーナ・エドムンズ、本郷理華


2/16 日本男子が世界に示した存在感 (フィギュアスケート四大陸選手権男子)

(2015-02-16)

報道機関

アスリートジャーナル

見出し

日本男子が世界に示した存在感 (フィギュアスケート四大陸選手権男子)

配信日

2015年 2月 16

http://www.athlete-journal.com/figureskate/kensukenakaniwa20150216-2.html

◆内容◆インストラクター&テクニカルスペシャリスト 中庭健介

フィギュアスケートの四大陸選手権が行われ、男子は8大会ぶりに表彰台を逃し残念な結果に終わったが、シニア初挑戦の宇野昌磨選手、同大会初出場の村上大介選手が存在感を示したのは、今後に向けての明るい材料だったと思う。

5位に入った宇野選手は、シニアで戦うということが、どういうことかを経験し、これがこの先につながると思う。ジュニアとシニアの大きな違いは、レベルが非常に均衡していて常に競い合っているというところ。故にひとつのミスが順位を分ける。それがプレッシャーとなり、普段通りの動きにならないこともある。

宇野選手本人のコメントにも「プレッシャーを感じた」という言葉があったが、5位という結果は決して残念なものではなく、シニアの中でよく戦った結果の順位だと思う。ショートでは、自己ベストの88.90点の高得点をマークした。キス&クライのびっくりしたような表情が印象深かった。ショート2位で周囲の大きな期待を背負ってのフリーを経験出来たのは、大きな収穫だっただろう。

宇野選手は昨シーズンまで4回転ジャンプや3A3回転アクセル)が跳べなかったので、色々なものを工夫してきた。4回転ジャンプがあまり跳べなかった時期を支えてきたステップやスピン、そして豊かな表現が、ジャンプを跳べるようになった今、点数を押し上げている。

報道の中で、なかなか調子が上がらないといったものがあったが、その中でこのような成績を残せたのは彼の日々の頑張りの結果だと思う。そこを高く評価したい。また、宇野選手は、他の選手と比べても技術的に色々と工夫しており、プログラムがバラエティーに富んでいる。見る側にとっても面白いプログラムになっており、このようなところも今後、ぜひ注目してほしい。

4位の村上選手は今シーズン、NHK杯で優勝するなど、目覚ましい活躍をした。選手にとって好成績をあげることは非常にエネルギーになり、大きな自信となる。しかしNHK杯の優勝で注目を浴びた全日本選手権では、フリーで思いもよらぬ失敗をしてしまい、悔しい思いをしたと思う。今シーズン、良い試合も、そして悔しい試合もした。これらの良いも悪いも経験したことにより、この大会で惜しくもメダルを逃したが、全日本選手権2位の宇野選手を破っての4位。存在感を大いに示したと思う。

村上選手は以前、4T4回転トゥーループ)と4S4回転サルコウ)の2種類の4回転ジャンプを跳んでいたが、数年前から4Sをメインにし始めて以来、4Sの成功率と質が非常に上がった。4S一本に絞り、ひとつの武器を確立したのが、このような飛躍につながったのではないか。

4回転ジャンプを数種類跳ぶ時代の中、選手の中には2種類入れたいという者もいるだろう。男子選手の場合、本番でどれだけ成功させることが出来るかが4回転ジャンプの大きなテーマなので、一本に絞った4Sが村上選手の最大の武器になった。フリーでもそうだったが、後半になればなるほどジャンプひとつひとつの着氷が流れるようになり、プログラムがひとつのまとまった作品になっていた。

全選手に言えることだが、絶対的王者の羽生選手の不在により、四大陸選手権のタイトルを取る大きなチャンスだった。その中で優勝したのがデニス・テン選手(カザフスタン)。彼はオリンピック、世界選手権でも強さを発揮したように、ISU選手権に非常に強い選手。テン選手の289.46点は、今季世界最高得点で歴代でも3位の得点である。

テン選手は、これまでジャンプが安定せず、実力があるのに上に行けない印象があった。今シーズン、ジャンプのミスが少ないことが好成績につながった大きな要因だろう。もうひとつは、スケーティングとステップ。体を使って音を表現でき、ターンの質が際立っていた。ステップシークエンスでショートとフリーの両方に最高レベルのレベル「4」に最高評価のGOE(出来栄え点)+3が全員付いている。

歴代3位の得点を出すということは、演技構成点が伸びないと男子は厳しい。ジャンプの安定感とそれが備わり、今まで作り上げてきたものを試合で表現出来るようになった。この試合のフリーでは鳥肌が立つような美しい演技を見せてくれた。ジャンプやステップの繋ぎが多様で、特にスピンの終わり際から次の要素に向かう繋ぎの多様さは他の選手よりも工夫されており、ただ足元だけを使うのではなく、上半身の動き、表情、見る者の目を離さない演技が際立って良かった。

ディフェンディングチャンピオンの無良崇人選手は、これまでの追う立場から追われる立場、チャンピオンを守る立場となり、彼本来の動きではなかったと思う。今シーズン、彼はグランプリファイナルに出場し、大きな成長を遂げたが、今大会は、ジャンプに高さがなく、代名詞である3A4回転ジャンプにミスが出た。このようなミスがあり7位に終わった。

オリンピックが終わり、今大会は若い選手が多く出場していた。今度は自分が表舞台に立つんだという思いを持った選手や、悔しい思いをしてきた選手が結果を出した。2位のジョシュア・ファリス選手(米国)、3位のハン・ヤン選手(中国)は、一度、シニアの壁にぶち当たって苦しみ、その中から這い上がってきた選手。宇野選手に関しては、試合後、山田満知子コーチが「そう簡単にはいかない」とコメントしていたが、まさにその通りだと思う。厚い壁にぶつかって何を得て、それをどう活かしていくのか。宇野選手らのような若手がどのように成長していくか今後、楽しみである。



2/15 【フィギュア】涙のシニア世界デビュー。宇野昌磨のこれから

(2015-02-15)

報道機関

Sportiva

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【フィギュア】涙のシニア世界デビュー。宇野昌磨のこれから

配信日

2015年 2月 15

http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/2015/02/15/post_451/index.php

◆内容◆ 文:辛仁夏

ソチ五輪から1年、今季のフィギュア界には世界的に世代交代の流れが起こっている。日本男子も例外ではない。五輪王者の羽生結弦はまだ20歳で、今後も活躍が期待されることは言うまでもない。その羽生に次いで世界で通用する素質がある選手が日本にも出現した。それが今季ジュニアで躍進している宇野昌磨だ。今季は昨年の全日本選手権まで、出場したすべての大会で表彰台に立つなど、しっかりと実績を残してきた。

昨年12月のジュニアGPファイナルでは、SP(ショートプログラム)3位からフリー1位になって、2005年小塚崇彦、2009年羽生以来、日本男子3人目となるジュニアGPファイナル王者の称号を手にした。フリー(163.06点)と合計(238.27点)の得点は、ジュニアの歴代最高得点を更新するものだった。

 昨季は試合ではまだ跳ぶことができなかった4回転トーループとトリプルアクセルを習得。今季からプログラムに組み込み、試合をこなすごとに精度を増して得点源になっている。

 世界選手権や四大陸選手権の代表選考が懸かった全日本選手権では、SPとフリーでともに3位につけ、ソチ五輪代表の町田樹やバンクーバー五輪代表の小塚ら並み居る先輩を抑えて総合2位に入った。そして掴んだのがシニアの国際大会初出場となる四大陸選手権の代表切符だった。

17歳でのシニア国際大会デビューは早いほうではあるが、真のトップスケーターを目指すならこの段階でシニア勢と互角に戦えるだけの実力を持っていなければならない。次代を担うホープとして期待される宇野自身もそれは十分に認識しており、自らが求めるハードルを、試合を重ねるごとに上げてきた。

「いつもの練習でしっかりとできていたことで、自分自身の評価が上がっていた。1年前はノーミスしても無力さを感じることはありましたけど、今はまだまだ伸びる要素もありますし、すぐに直せるところもあると思っています。成長できている自分がいるので良かったです」

 海外シニア勢との実力差がどれほどあるのか。試金石となるこの四大陸での戦いが注目された中、ノーミスの演技を見せたSPでは88.90点の高得点を出して2位に。4回転とトリプルアクセルをクリーンに決めたほか、ステップやスピンでもレベル4が並んだ。トリプルアクセルではGOE(出来ばえ点)で2点の加点をもらい、演技構成点のスケーティング技術では8点台も飛び出すなど、全てのエレメンツで高い評価を得た。ジャッジも、宇野をジュニア選手の域を超えた実力者として認めていることが分かった。

「高い点数を出してくれたことは自信にはなりますが、まだ思い切りやれたと言い切れない演技だった。自分はもっともっといい演技ができると思っているので、フリーではしっかりと思い切ったいい演技がしたい」

 どこまでもどん欲に、そして高い目標を持って戦う姿がそこにあった。

だが気合を入れ直して臨んだフリーは、ソウル入りしてから徐々に調子が悪くなっていったというジャンプでつまずいた。冒頭の4回転の着氷が乱れ、プログラム中盤の連続ジャンプで転倒と2度のミスを出した。ジュニアと比べてシニアは30秒長い4分30秒を滑らなければいけないために、ごまかしはきかなかった。それでも、2本跳んだトリプルアクセルでは高いGOE加点を引き出した。

 初優勝のデニス・テン(カザフスタン)ら、表彰台に立ったシニア勢がフリーでミスせずにしっかりと演技をまとめてきた中で、宇野はSP2位からフリー5位と順位を下げて、総合5位に終わった。フリーの演技後、キスアンドクライで悔し涙を流した宇野はこう振り返った。

「苦しかったというのが一番の感想です。ソウル入りしてから少しずつ調子が落ちていった。何とかうまくまとめられたが、順位よりも得点よりも、いつもの演技ができなかったのが悲しいです。試合が始まる前から悲しい気持ちだった。練習してきたことができない自分の無力さに悔しさとむなしさがあったから」

 大人びたコメントを口にするのは、目指す頂が高い証拠だろう。自分はこんなものでは終わらないという自負もあるかもしれない。シニア国際デビュー戦は宇野にとってほろ苦さを味わうものになったが、この経験を糧にすることで、さらなる成長ができるに違いない。

今季最後の、そして一番の目標でもある世界ジュニア選手権エストニア大会が3月初旬にある。そこで「世界ジュニア王者」の称号を手に入れることが最重要なミッションだ。宇野の憧れのスケーターである髙橋大輔も、羽生も手にしているこのジュニアタイトルを戴冠できる力があれば、宇野もまたシニアでの活躍が約束され、明るい未来が開ける。

「勝つためには、どんな状況でもいい演技、最高の演技ができるようにしなければいけない。今回は試合に合わせられず、しっかりと調整できなかった自分にいらだった。世界ジュニアに向けて直せるところは直して本番ではまともな演技ができるようにしたい」

 世界ジュニアタイトルを必ず奪取することを心に誓っていた。

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四大陸選手権で5位に終わった宇野昌磨



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