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ここが変だよ!、変じゃない?スケート報道の記事などを集めていきたいと思います。
報道機関 | TOCANA |
見出し | フィギュアスケートに八百長はあるか? スポーツ関係者にズバッと聞いた |
発行日 | 2014年6月1日 |
http://tocana.jp/2014/06/post_4211_entry.html
◆内容◆
日本と韓国。
事あるごとに「vs」になってしまう両国の近年のバトルの一つに、フィギュアスケートの勝敗を巡る議論がある。韓国の国民的英雄であるキム・ヨナと、日本で“真央ちゃん”と愛される浅田真央。世界的にも突出した才能が、同じ時代に誕生してしまったことで、大会では激しい争いが繰り広げられる。そして、そのたびに巻き起こるのが、二人の勝敗を巡る八百長疑惑である。では、実際に八百長はあるのだろうか?とあるスポーツ関係者に聞いた。
「八百長があるかどうかというより、八百長が取り沙汰されているスポーツを考えてみて下さい。近年でいえば、フィギュアスケート、新体操、あとはボクシングかな。共通しているものは何か? 全部、採点制なんですよ。採点制は誰が、さらにどう見るのかによって、採点が大きく変わりますよね?」
確かに、フィギュアスケートでいえば、一般的に「技術力の真央 vs 表現力のキム・ヨナ」とされているが、荒川静香氏は「私から見るとむしろ逆」と分析している。また、ロシアフィギュアスケート界の重鎮、タチアナ・タラソワ氏がキム・ヨナの演技について「私が審判ならもっと低い点を付けた」と語っていた。先述の関係者がいうように、採点制のスポーツは、野球でいう「ストライク」やサッカーでいう「ゴール」のような明確なラインは見え辛い。
「たとえば、とある新体操の大会があります。個人戦は別なんですけど、団体戦の優勝はたいてい演奏する学校の新体操部です。八百長があるかは分かりませんけど、採点スポーツにはそういうことが多い。だって、『今のは角度がどう』なんていくらでも言えるでしょう。それで、採点が変わるというのは…フィギュアスケートも、競技性を高めるならば、誰が見ても分かるようなジャンプのポイントを高くすべきです。だって、サッカーや野球だって、芸術性はありますよ。たとえば、サッカーチームのバルセロナは“バレエのようだ”とプレイの芸術性を世界から称賛されています。けど、それは点数化されない。試合の勝敗を決めるのが、ゴールではなく、採点する人たちの感性になってしまうからです」
ネットを見ると、フィギュアスケートや新体操の採点に対する疑問の声が溢れている。
だからと言って、フィギュアスケートや新体操に八百長があるとするのは早計だろう。その一方で、スポーツ関係者の多くも採点に嫌疑を持っている。疑惑をなくすためには、採点制の採点手法をボールゲームやラリースポーツのように明確にすべきだろう。それが、採点権限を持っている人間に左右されないことになり、八百長疑惑の払しょくにも繋がる。(TV Journal編集部)
報道機関 | THE PAGE |
見出し | フィギュアスケートのルール改正が浅田真央の進退に与える影響 |
配信日 | 2014年3月31日 1:33 |
http://thepage.jp/detail/20140331-00000002-wordleafs
◆内容◆
男子フリーの競技時間が短縮される?
浅田真央と羽生結弦のアベック金メダルに沸いた世界選手権が閉幕した。これにて今シーズンのフィギュアスケートの公式戦はすべて終了した。
今年は2年に一度の大幅なルール改正が行われる年であり、6月ごろに開催される国際スケート連盟(ISU)総会での決定が大いに注目される。選手にとっては来シーズン、あるいは2018年平昌五輪に向けてのプログラムの方向性を決める重要な決定だからだ。
ISUでは2014/2015シーズンからの変更点について、すでに2012年6月の総会で決めていたものもある。その一つは、男女シングル、ペアの音楽が、アイスダンスと同じく、歌声の入った曲もOKとなること。これについては、町田樹が大きな関心を示し、「僕はそのルール改正を巧みに利用して、今のフィギュア界にない作品を作ろうと考えている。すでに構想はある」と話している。選手はルール改正には非常に敏感なのだ。
また、次回のISU総会では、ショートプログラム(SP)の廃止と、男子フリーの時間短縮も検討されるだろうと予想されている。男子フリーは4分30秒。女子の4分と比べて30秒長いため、テレビ放映に要する時間が女子に比べて長くなってしまうのが悩みだった。短くすることによって、テレビ放映に収めやすいというメリットが出てくる。また、SPを廃止すればシニアとジュニアの同時開催が可能になるというメリットがあるという。
3回転ジャンプへのボーナス得点
このようにさまざまな議論が予想される中、選手サイドからの観点で最も注目されるのは、なんと言っても採点方法だ。関係者によると、ここで新しい提案として持ち上がっているとされているのが、3回転ジャンプの種類を増やした場合の「ボーナス得点」である。
ジャンプの種類の多さがボーナス得点につながるとなった場合、最も恩恵を受けるのは浅田だろう。代名詞でもあるトリプルアクセルは女子では浅田だけが跳べる伝家の宝刀。すでにフリーでは女子選手で史上初のエイトトリプル(3回転6種類を含む、計8度の3回転ジャンプ)を取り入れている浅田にとって、現状のままで得点が上がることになるのだ。
そもそもトリプルアクセルの基礎点8.50点は、難度の高さや希少性を考えれば、コンビネーションジャンプの基礎点(例えば3回転ルッツ―3回転トゥーループの基礎点は10.10点)と比較した場合、低すぎるのではないかという声が多かった。リスクが高いのに割に合わないということで挑戦する選手そのもがいないということなのだ。
女子にも4回転時代がくる?
女子シングルで日本人史上初となる3度目の金メダルに輝いた浅田は、最終日も取材に応じ、「自分にとって今シーズンは“金メダル”。今は、やりきったという思い」と言いながら、注目の続く去就問題に関しては「今すぐに答えを出す必要はないと思っている」と話し、現時点で“ハーフハーフ”であることに変化のないことを強調した。
しかしその一方で、「ソチ五輪を集大成としたい」と語った昨年4月の国別対抗のときと比べ、ソチ五輪から帰国した際に「ハーフハーフ」と言った際の気持ちには違いがあったという本音も吐露した。
現役続行か、引退か、あるいは休養宣言か。揺れる気持ちの片隅にあるかもしれないのが、このルール改正である。来シーズン以降のフィギュア界の展望について聞かれた浅田は、「男子も女子も毎年本当にレベルが上がってきている。女子でもトリプルアクセルを跳ぶ選手もたくさん出てくるのではないかと思いますし、もしかしたら女子にも4回転の時代がくるかもと思う」と話した。
浅田の言葉はジャンプ採点のルール改正を直接指しているわけではないが、現行の採点ルールのままならトリプルアクセルに挑戦する選手が「たくさん」出てくるとは考えにくい。
「最終的には自分がやるかやらないか、どれだけ目標を持っていけるかですし、やるならば、それだけの覚悟が必要。その決意ができればやりますし、そういう気持ちが湧き出てこなければできない。自分がやりたいと思えばやるんだと思います」
果たして、ジャンプの採点基準が変わるとなれば、浅田の進退にも影響を及ぼす可能性はあるだろうか。
(文責・矢内由美子/スポーツライター)
報道機関 | TOPIC NEWS |
見出し | 織田信成氏、ソチ五輪の浅田真央フリー演技のジャッジに不満「誰が見ても完璧でしょ。どこ見とんねん」 |
配信日 | 2014年3月26日 20:00 |
http://news.livedoor.com/article/detail/8671929/
◆内容◆
報道機関 | デイリースポーツ |
見出し | フィギュアにはやはり公正な採点方法を |
配信日 | 2014年3月15日 |
http://www.daily.co.jp/opinion-d/2014/03/15/0006779487.shtml
◆内容◆
浅田真央が金メダルを獲得できなかったから、いうわけではない。やはり、フィギュアスケートに万人が納得できる公正な採点方法を取り入れてほしいと思った。
フィギュアスケートの採点は、国際スケート連盟(ISU)が規定しているジャッジシステム「Code of Points」が用いられている。これは、「International Judging System」とも呼ばれ、種目ごとに技術点、構成点、ディダクション(違反行為によるマイナス)を算出し、それを合計したものを総合得点とするが、以前、一般には実に分かりづらい部分があると指摘した。
その疑問はいまだに拭い去れていない。無事に閉幕したロシア・ソチ五輪では地元のアデリナ・ソトニコアが金、メダル、キム・ヨナが銀メダルを獲得した。一方、金メダルを期待された浅田はSPでの失敗が響き、6位に終わった。この女子フュギュアの順位を巡り、キム・ヨナの地元・韓国では採点見直しと判定の調査を求める署名が100万人単位にも達しているという。
2月20日のフリー終了後に採点に不満を持った人物が、オンラインの署名サイトを使って署名活動を始め、韓国人のユーザーを中心に急速に支持を集めたからだ。これまで、浅田の採点の低さに疑問を呈してきた日本のファンにとっては何をいまさら‐という感じもするだろうが、これも分かりづらい採点競技だからこその弊害である。
一番首をかしげるのは、キム・ヨナではなくトリプルアクセルを成功させた浅田のフリーの点の低さである。ソトニコアはフリーで両足着氷のミスあったと思うが、ミスとは判定されておらず149・95点の高得点を挙げた。ノーミスのキム・ヨナは144.19点で、銅メダルのカロリーナ・コストナーの142.61を上回ったものの浅田は142.71点にとどまった。
浅田は試合後、「できるって思ってやって、これが自分がやろうと思っていた構成なのでよかった。今回のフリーは、しっかり自分が4年間やってきたことを、そしてたくさんの方に支えてもらったので、その恩返しもできたのではないかなと思う。五輪という大きな舞台で、自分が目指しているフリーの演技ができた」とコメント。フリーでのパーソナルベストを振り返ったが、ここで、出来栄え点といわれるGOE(Grade of Execution)に注目してほしい。演技審判によって0をベースとし-3から+3の7段階で評価された各要素の出来栄えのことだが、要素ごとにそれぞれ評価の観点(着眼点)が設定されている。
ソトニコアのGOEが14・11点、キム・ヨナは12・20点、コストナーは10・39点だったのに対し、浅田はわずか6・69点。浅田はトリプルアクセルで回転不足を取られず、0・43点の加点をもらったが、続く2連続3回転ジャンプは二つ目が回転不足の判定。3回転ルッツも踏み切り違反と判定された。さらに、その後のダブルアクセル3回転トゥループも回転不足と判定され、ステップシークエンスなどで加点はあったが、GOEはわずか6・69にとどまったのである。
なぜ、浅田のGOEが優勝したソトニコアと7・42点、キム・ヨナとは5・51点、コストナーとも3・70点も離れているのか?さらに、演技構成点の合計もソトニコアは74・41点、キム・ヨナ74・50点、コストナーは73・77点に対し、浅田は69・68点にとどまっている。日本国内のみならず、世界中に感動を生んだ浅田の評価が、これほど低いのか。私は今のところ納得のいく説明を目にはしていない。
ISUは2月21日、ソトニコワが金メダルを獲得した女子の採点でメディアから疑問の声が上がったことに対して「厳正かつ公平な演技の評価に取り組んでいる。ISU採点システムの高い質と整合性に自信を持っている」という声明を発表。さらに、9人のジャッジは13人から抽選で決まり、同じ国から複数は選ばれないこと、極端な採点を防ぐため、最高点と最低点は切り捨てるなどの手順を説明した。
それ以降は動きがなく、今のところ万人が理解できる採点方法への変更はまだ模索されていない。浅田の「ラストダンス」になるかもしれない世界フィギュア選手権が26日から開幕する。だが、金メダリストであるソトニコワ、銀メダルを獲得したキム・ヨナの欠場が決定しており、浅田にとっては本当の意味でのリベンジのチャンスが永久に失われることになるかもしれない。
現状のままでは第2、第3の浅田が生まれるかもしれない。精いっぱい演技する選手たちには罪はない。採点競技であるがゆえの難しさは理解するが、4年後の韓国・平昌での冬季五輪に向けて、ISUには「大きな一歩」を踏み出すことを期待している。(デイリースポーツ・今野良彦)
報道機関 | Number Web |
見出し | ソトニコワの金は妥当な判定か?ホームアドバンテージの限界を検証。 |
配信日 | 2014年2月25日10:50 |
http://number.bunshun.jp/articles/-/792736
◆内容◆
コラム:田村明子
女子シングルで、ロシアのアデリナ・ソトニコワが金メダルをとったことが果たして妥当な判定だったのか、世界各地で疑問の声が報道されている。
ノーミスで滑りきったキム・ヨナが銀メダルに終わったことで、韓国側からはISUに採点見直しの要請がなされたが、一蹴された。判定への抗議の署名運動には、20万人近くの署名が集まったという。
■「ホームアドバンテージ」とは?
五輪という大舞台だからこそ、どんな些細な疑惑もニュースになる。だがこのスポーツにおいて、地元選手に高目の点が出るホームアドバンテージというものがあるのは暗黙の了解と言っても過言ではない。それは何も今に始まったことではないのである。
「ホームアドバンテージの理由は、いくつかあります」
そう語るのは、ソチには観戦に来ていた米国出身の某ジャッジ。
「まず地元の観客の応援に押されて選手が良い演技をする、ということももちろんある。またジャッジも人間ですから、会場の雰囲気にある程度影響されます。盛り上がると、つい気前よく点を出すこともあるでしょう。そして滞在して世話になっているホスト国に対して、できるだけ好意的に採点してあげよう、という心理だってあると思う」
だがそれは、勝つ資格のない選手を無理やり押し上げることではない、と彼は強調する。
「基本条件は、選手が良い演技をすること。ここでも団体競技ではリプニツカヤがノーミスで滑って高い点を出しましたが、個人戦ではミスをして、その分きっちり減点されています。選手がやるべきことをやらなければ、ホームアドバンテージもつけようがないんです」
■自国開催は選手にとってのチャンス。
「ホームアドバンテージというのは、昔からありました」
そう言うのは、2002年ソルトレイクシティ五輪アイスダンスチャンピオン、フランス出身のグエンデル・ペイゼラだ。彼らがカナダのボーン&クラーツと3位争いをしていた1996年、パリで開催された初回のGPファイナルでは彼らが3位に入り、1カ月後にカナダのエドモントンで開催された世界選手権ではボーン&クラーツが3位に入った。
2000年に彼らがようやく世界タイトルを手にしたのはニース開催の大会。日本の選手の場合でも、佐野稔が3位となって日本男子初のメダルを獲得したのが1977年の東京世界選手権、佐藤有香が世界チャンピオンになれたのは1994年の幕張世界選手権だった。
メダルを取るか取らないかという瀬戸際にいる選手にとって、自国開催の大会こそが最大限のチャンス。だからこそ世界選手権など主要な大会は、各国が競い合うようにして開催地候補に名乗り出るのだ。だがそのチャンスをものにできるかどうかは、選手がどこまでの演技をするかにかかっている。
■羽生に五輪金への道筋をつけた福岡GPファイナル。
最近の例では、12月に福岡で開催されたGPファイナルの男子フリーで、4回転サルコウで転倒があったにも関わらず羽生結弦に本人もびっくりするほどの高い点が与えられた。羽生に敗れて2位に終わったチャンは、こう語った。
「あの大会のショックから、今でも立ち直りきっていない。SPはともかく、フリーで自分はすごくいい演技をしたと思った。それでもジャッジに評価してもらえなかったことは、自分の中で、今でもわだかまりとなって残っている」
羽生に自信と勢いを与えるという意味においても、あのGPファイナルが日本で開催されたことは、この五輪に向けての大きなアドバンテージだった。
■どこまでが許容範囲なのか?
だがこの「ホームアドバンテージ」が、許容範囲を超えた、トゥーマッチではないかと思われる結果が出たときに、疑問の声が上がる。
2001年バンクーバー世界選手権ペアで、2アクセルをパンクさせたカナダのペア、サレ&ペレティエが、完ぺきな演技をしたロシアのベレジナヤ&シナルリゼを上回って優勝した。当時はまだ6点満点方式で、与えられた技術点、芸術点の二つの数字にどのような意味があるのか、なぜカナダが上だと判定されたのか誰もわからない。
狂喜乱舞するカナダの記者たちを横目に、私たち海外のプレス関係者の間では醒めた空気が流れたことを鮮明に覚えている。だが当時はまだ世界選手権でロシアの記者の姿はほとんど見当たらず、判定疑惑はロシア国内で小さなニュースとなって流れただけだった。
■異常に高かったソトニコワの5コンポーネンツ。
それでは今回のソトニコワの優勝は、「ホームアドバンテージ」の許容範囲を超えた採点だったのだろうか。
「順位は、このままでいいと思います。ただ6ポイントもの点差がついたことは、納得がいかない」そう説明するのは、前述のペイゼラである。
ソトニコワの、表現などを評価する5コンポーネンツが高すぎるというのだ。
1月に行われた欧州選手権で銀メダルを手にしたとき、ソトニコワのフリー演技の5コンポーネンツは69.60で9点台を出した項目は一つもなかった。だがソチでは5項目中4項目で9点台を取り、74.41と5ポイント近くも上がっている。キムの74.50とほとんど点差がない。
「たった一か月でアドリナのスケート技術や表現力が、急激に上達したのか。ベテランのヨナとほとんど差がないほどの表現力が身についたというのは不思議です」とペイゼラ。そしてあれほどの演技をした浅田真央のフリーよりも、点が高いことにも納得がいかない、と主張する。
「マオは3アクセルを含む8回の3回転ジャンプを跳び、心を打つような素晴らしい演技だった。本来ならフリーは1位で良かったと思う。団体戦とSPで失敗が重なっていなければ、フリーの点はもっと伸びただろうと思います」
■専門家の間でも分かれる意見。
一方、リレハンメルと長野五輪の男子銀メダリスト、カナダのエルビス・ストイコはこう語った。
「ソトニコワの5コンポーネンツが5ポイント低かったとしても、やはり彼女が優勝していたと思う。彼女は後半にコンビネーションジャンプを2個入れている。ロシアは勝つための準備をがっちりしてきたのです。点差はちょうど、ヨナが跳ばなかった3ループのポイント分くらいです」
ソトニコワは5種類の3回転ジャンプを合計7回跳んだ一方、キムは4種類の3回転ジャンプを合計6回しか跳んでいない。それを補うほどの表現力が、あの日のキムのプログラムにあったかどうかというのは、個人的な意見によるだろう。だがこの五輪が韓国で開催されていたら、優勝していたのはキムだったかもしれない。
■点が低すぎたのはコストナーという声も。
5コンポーネンツが勝負の決め手になるのなら、点が低すぎたのはコストナーだろうという声も多く聞かれた。1992年からフィギュアスケートを取材をしているレキップ紙のベテラン記者は、「ソトニコワとコストナーでは、スケート技術も音楽表現技術も、天と地の差がある。それでなぜ5コンポーネンツがコストナーのほうが低いのか」と疑問を口にする。
コストナーも5種類の3回転を7回成功させた。だがルッツとフリップというもっとも難易度の高いジャンプは、それぞれ1回のみで技術点は他の2人より低い。だが確かに、あのスケーティング技術と音楽表現力は他の二人が持っていないものだ。
■主観が入るのは避けられないのが採点競技。
ノーミスの選手が金、1回転んで銀、2回転んだら銅、というように分かりやすい結果にならないのがフィギュアスケートというスポーツの難しさだ。
同じ3回転でも跳んだ種類と質の高さ、後半の10%ボーナスがついたかどうかによってその数値は変わる。また5コンポーネンツも、それぞれ違った良さを持った選手を並べて、優劣をつけなくてはならない。ジャッジ個人の好みも大きく影響する。フィギュアスケートが主観的スポーツと言われる所以だ。
あの夜のソトニコワは、よくプレッシャーに耐えて最後まで攻めの姿勢で思い切りよく滑りきった。キム・ヨナはベテランらしく安定感のある演技で、落ち着いた端正な滑りだった。コストナーは長い四肢を生かした大きな滑りで、音楽表現では抜き出ていた。
個人的に言えば、トップ3人の中で誰が金を取っても良い演技を見せたと思う。私から見た今回のホームアドバンテージは、採点スポーツの許容範囲内であった。
3月には埼玉で世界選手権が開催される。今度は日本の選手に、思い切りホームアドバンテージを味方につけて、伸び伸びと滑って欲しいと願う。