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11/23 羽生結弦は本番でまた頭を打ったら致死率50%だった!? スポーツ界全体で脳震盪を競技禁止の厳しいルール作りを!

(2014-11-23)

報道機関

現代ビジネス【賢者の知恵】

見出し

羽生結弦は本番でまた頭を打ったら致死率50%だった!? スポーツ界全体で脳震盪を競技禁止の厳しいルール作りを!

配信日

20141123日 

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/41188

◆内容◆文:越智小枝(日本体育協会認定スポーツ医・相馬中央病院内科医)

フィギュアスケートの羽生結弦選手が頭の怪我をおして試合に出場したことの是非が、話題になっています。特に、脳震盪(のうしんとう)が疑われたのではないかということ、その状況で選手を出場させて良かったのか、ということが議論の焦点です。映像で見ると、たしかに脳震盪を疑ってもよかったのではないか、と思われる場面もいくつかあります。

しかし、実際に現場で競技を止めさせることができたかどうか、というのはまた別の問題です。理由の1つは、脳震盪が一部のスポーツ関係者を除いて非常に認知度の低い病態であること、もう1つは、厳密なルールがない限り、関係者がその場で判断を下し、中止命令を出すことがとても難しいことです。

私は自身も剣道をたしなむスポーツ医であり、大会救護などの現場で頭をぶつけた方を診ることもあります。そこで、実際の経験や報告をもとに、脳震盪の現場での判断のむずかしさを述べようと思います。

■命にかかわる脳震盪

最初に、なぜ脳震盪がここまで問題になるのでしょうか。それは、脳震盪は、致命的な外傷である急性硬膜下血腫とよく似た症状を示すからです。急性硬膜下血腫と脳震盪は病院でCTを撮らない限り現場で区別はつけられません。そればかりでなく、脳震盪そのものが、繰り返すことによって命や健康に係わります。

脳震盪は、転ぶ、激しく揺すられるなどの衝撃により、脳の組織に細かい傷がつく病態です。なかには、一過性の虚血で倒れる脳貧血(立ちくらみ)と混同される方がいらっしゃるのですが、その重症度は全く異なります。

脳震盪が疑われる症状については日本ラグビー協会のガイドライン(1)や米国CDCのページ(2)によく書かれていますが、脳震盪は必ずしも「意識を失うか否か」で判断できるものではありません。もし意識があっても、こちらにかかれているような諸症状(意識障害、頭痛、ふらつき)が見られた場合にはただちに競技を中止させなくてはいけません。1度目の症状が残るうちに2度目の脳震盪、つまり「セカンドインパクト・シンドローム」を起こすと、死亡率が50%にも跳ね上がるためです。

繰り返す脳震盪で認知症や自殺が増加

また、短期間に繰り返すだけでなく、長期的に脳震盪を繰り返すことで、約17%の人が慢性外傷性脳症 (Chronic traumatic brain encephalopathy, CTE)を起こすと言われています。CTEは麻痺や震え、認知症、うつ病や自殺念慮などの様々な症状を示す疾患で、脳の中にタウ蛋白という異常な蛋白が蓄積したり、脳が委縮したりすることで起こります。脳震盪を起こした事のある人は、起こしたことのない人に比べて脳の海馬という記憶をつかさどる部分の容積が少ないという学術報告もあります(3)。

2007
年、クリス・ベノアというカナダ出身のプロレスラー(当時40歳)が妻と息子を絞殺した上で自殺したという事件がありました。その後の調査では彼が重度のCTEであったと報告され(4)、これによる希死念慮と情緒不安定がこの自・他殺の一因ではないかとされています(5)。2012年には米プロフットボールリーグ(NFL)元選手ら4000人以上が、CTEに対するNFLの取り組みが不十分であった、と「脳震盪集団訴訟」を起こしたことは有名です。翌年7.5億ドルの賠償金で和解したのですが、2014年にはその補償額の上限が取り除かれました。補償の対象は2万人以上にも及ぶとされています(6)。

実はよくある脳震盪

脳震盪は決して稀な疾患ではありません。米国では毎年400万人以上の子供(14歳以下)が脳震盪を起こしている、というデータもあります(7)し、アマチュアのサッカー選手の60%が3度(重度)の脳震盪を経験し、その半分は2回以上脳震盪を経験している(8)という報告もあります。つまり、競技のレベルや種類にかかわらず、全ての人に脳震盪のリスクがあると考えるのが妥当です。

私自身がたしなむ剣道でも、転倒で後頭部を打撲する事故がよくあります。剣道の防具は、実は背面が非常に無防備であるためです。周りの人々に訊いても殆ど全員が「そういう症状、見たことある」「経験したことある」と答えています。

そして、そのまま稽古や競技に戻った、という経験のある方も決して少なくありません。これが脳震盪の中で最も恐ろしい点です。つまり脳震盪を起こした後に競技を続行しても、必ずしも命を落とす訳ではない、むしろ確率的には命を落とさない人の方が多いのです。正しい知識を持たない限り、経験則では脳震盪の怖さは分かりません。

「脳震盪くらい自分も起こしたことがある」

と後輩や生徒を叱咤し、いつか誰かが「ババ」を引いてしまう。そのような危険な現場が、いまも多く存在しているのです。

特に少年のアスリートの方が脳震盪になりやすく(例えば高校生は大学生の3倍と言われています)、回復により時間がかかり、かつより重篤な後遺症を生じやすいと言われています。お子さんの試合や合宿中などには、必ずしも医師が居るとは限りません。その時誰が判断できるのか。そう考えると、脳震盪は全ての人が知るべき問題だと思います。

脳震盪の原則

脳震盪が疑われる状況や脳震盪のくわしい対処法については、先述の日本ラグビー協会のホームページをご参照いただくのが良いと思います(1)が、一番大切なことは、
1
    頭をぶつけた場合には試合を直ちにやめさせ、確認を行うこと。
2
    少しでも脳震盪を疑った場合には病院へ運ぶこと。
3
    24時間は選手を一人にしないこと。
4
    症状がなくなるまでは競技だけでなく勉強、飲酒、運転もしないこと。
です。

選手は試合中止判断ができない

脳震盪を疑った時の最初の対処は、その場で競技を中止させることです。しかしこの判断は、決して本人に任せてはいけません。なぜなら、脳震盪の症状の一つに、「軽い興奮状態」というものがあるからです。ただでさえ試合中の興奮状態にある上に脳震盪による意識障害を来した選手は、自分で中止判断がつけられないことが往々にしてあるのです。

2009年にサウジアラビアのアブラーマン・アル・シェビという選手が試合中に突然走ったりとんぼ返りをしたり、ということを繰り返し、動かなくなった映像(9)が「ある選手の死」と報道され、物議を醸しました(実際には翌日には日常生活に復帰されていたそうです)。後の調べでは、相手チームの選手に頸部を蹴られたことによる脳震盪だったのではないかと言われています。この動画では周りの選手があっけにとられて眺めている様が良く分かると思いますが、バランス障害を来さない脳震盪の良い例かもしれません。ここまで極端でないにしても、ある程度の興奮状態は脳震盪ではしばしば見られます。

私自身の目撃した出来事ですが、ある剣道大会で、転んで後頭部を強打し、数秒間意識を失った選手がいました。審判長と私とで試合を中止するよう指示し、命の危険の説明もしたのですが、本人は

「大丈夫です!命をかけてもやります!」

と繰り返し、どうしても承諾しませんでした。試合中止の強制力を持たない立場では、諦めざるを得ません。やむなく試合を続行しました。

試合の後、チームメイトが慌てた様子で私の所に相談に来ました。

「彼が試合をしたことを覚えておらず、何か興奮している」

とのことです。連れられて来たその選手は

「大丈夫、大丈夫だから!」「え?試合終わったの?」

という言葉だけを何度も何度も繰り返しており、「家に帰る」と言い張るのを何とか周りがなだめ、救急車で病院へ搬送されました。幸いCTでは異常なく、後遺症もなかったそうですが、結果オーライでは済まされない出来事だったと思います。

このように、どんなにしっかりして見えても選手本人には記憶がない場合すらあります。自己責任、と言っても、選手が責任を取れる状況にすらない可能性を考えておかなくてはいけないと思います。

選手を知るほど迷う試合中止判断

では、現場に居合わせた監督や医師に試合中断の判断ができるでしょうか。止めなければ命にかかわるのですから、医学的には当然欠場させなくてはいけません。しかし現実に、勝敗のかかった大舞台で、個人の責任において選手を止めることはとても難しいと思います。

それだけでなく、選手や周りの環境を知る者ほど判断には苦痛を伴います。たとえば大学の推薦や選抜がかかっている、というような重要な大会では、その試合の勝敗が選手の生涯を決めてしまうかもしれません。

チームドクターを勤めるある医師が、やはり脳震盪の現場を目撃した時のことをこのように語っています。

「…その試合は順位がかなり大切であり、(まるで戦争のようです)…二部落ち等に関わる大事な試合であったため、教科書通りの対応がためらわれ…ゴーサインを出しました。」
「私には試合中断、チームの敗退を余儀なくしてしまうことを決定する勇気がありませんでした。」

長年チームに寄り添い、選手の気持ちが分かる人ほど、現場で診断のつかない脳震盪という病態への判断はどうしても迷ってしまいがちです。今回の羽生選手の件でも、「止めなかった監督が悪い」と言われる方もいらっしゃいましたが、実際には個人で判断を下すのはとても難しかったのではないかと思っています。

安全責任と勝敗の責任

今年のインターハイ剣道競技では、入賞を期待された有望選手が1本を取った直後に転倒し、脳震盪を起こしました。ただちにドクターストップがかかり、1本を取られた選手が不戦勝ち、次の試合へ進む、という結果に終わりました。医学的にみればしごく真っ当な判断ですが、この決断は必ずしも現場では評価を受けなかったようです。

「意識の戻った選手はぴんぴんしていたので、『何で医者がやめさせた』っていう声も実際にありましたよ」

という話を、現場で見ていた剣道関係者からお聞きしました。

個人が判断する事の一番の問題は、出場停止を命じた医師や審判が、個人やチームの勝敗の責任まで負わされることです。国際大会にもなれば

「日本が負けたのはあいつのせいだ」

とまで言われかねません。

また、危険が分かっていても、前述の例のように止める権限があるとは限りません。

「本人がやりたいと言うのだからやらせろ」

と押し切られ、万一のことがあれば命に係わるだけでなく止めきれなかった医師のトラウマにすらなり得ます。

ルールが救い得る命

このような時にこそ、第三者の作ったルールが命を救います。

大阪朝鮮高級学校ラグビー部が様々な苦難を乗り越えて花園を目指す、「60万回のトライ」というドキュメンタリー映画をご覧になった方もいると思います。この大阪朝高の当時のエースであったコン・ユイン選手は、花園の2回戦で脳震盪を起こし、次の試合に出られなくなりました。なぜならラグビーでは、脳震盪を起こすと次の3週間は試合に出られないというルールが定められていたからです。

実際の現場では、応援者たちから「こんな時くらい試合に出してあげても良いのでは」という声も上がったようです。実際に元気で動いている選手の姿を見、チームの悲願を知っている者であれば、そのようなコメントも出て当然だと思います。

このような状況で、もしラグビー協会の定めたルールがなければ、ユイン君は例え命にかかわると言われても試合に出てしまっていたかもしれません。第三者の決めたルールが人の命を救うのは、このような時ではないかと思っています。

試合中止の決断は、様々な思いや事情を背負う選手やチームではなく、彼らと距離を置ける第三者が判断しなくてはいけません。

競技の枠を超えたルール作りを

今回の事件を踏まえ、国際スケート協会にルール作りを要請する声が高まっています。しかし、スケート界だけがルールを作ればよいのでしょうか。先ほども述べたように、数百万人の学童が毎年脳震盪を起こしているのです。

脳震盪は特定の競技特有の問題ではありません。例えば体育の授業を振り返ってみても、水泳の時間にお互い同士衝突した、ダンスの授業で滑って転んだ、鉄棒から落ちて頭を打った、という場面を思い出す方も多いとおもいます。アイススケートだけが危険、とすることで、他の競技の選手や体育の授業を受ける子供たち、アマチュアスポーツを楽しむ方々に脳震盪の危険意識が薄れ、むしろ彼らを危険にさらすことになるかもしれません。全ての人々がスポーツを楽しむためにも、競技の枠を超えてルールを設定し、周知する事が必要なのではないでしょうか。色々な形でスポーツに関わる全ての人が利用できるルール作りが今こそ必要です。

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11/23 [フィギュアスケート] 白戸太朗「あれから何を学ぶべきなのか?」

(2014-11-23)

報道機関

スポーツコミュニケーションズ

見出し

[フィギュアスケート] 白戸太朗「あれから何を学ぶべきなのか?」

発行日

20141123日 

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/41171

◆内容◆ 

羽生結弦選手が8日に行われたフィギュアのスケートグランプリシリーズ第3戦、中国杯の練習滑走中に他の選手と衝突し、負傷しながらも試合に出場した。この判断に対して、その後も様々な意見やコメントが出ている。僕自身も選手であったり、大会主催者であったり、報道する立場であったりと、この事件に関して思うことも多い。数々の見解を聞かせてもらう中で、いろいろと考えさせられている。
 まず、スポーツ指導者やドクターの見解。一度、脳に衝撃を受け、脳震盪などを起こした選手をすぐ現場に復帰させるのは危険極まりない。もし、彼が演技中に転倒して再度、頭を打ったなら、選手生命はおろか、命の危険さえあったかもしれない。本人の意思に関わりなくドクターやチーム関係者が止めるべきである。
 これは、もはやスポーツの世界では常識となっているので、僕も競技が継続されているのか怖かったし、不思議だった。スケートにはアクシデント後に競技復帰を禁じるルールがないのか、この業界にはその認識がないのか……。日本スケート連盟は「脳震盪を起こしていなかった事実を確認していた」とコメントしたそうだが、そもそも自国チームのドクターさえ帯同させていない状況を聞く限り、無責任に感じてしまうのは僕だけだろうか。
 スポーツ関係者の批判に対し、「羽生選手の判断を他人がとやかく言うべきでない」「彼に対して失礼だ」などの反論も数多くある。あのシーンを見て彼の強い意思を感じなかった人もいないはずだ。本人が自らのリスクを承知でとった行動を他人が批判するのはおかしいということだろう。
 ただ、世界を目指していた選手の端くれとして思うのは、選手が命を懸けて闘ったり、少々の痛みを抱えていても、競技を継続しようとするのは当たり前。誤解を恐れずに言うならば、その競技で世界を目指し、多少なりともお金をもらっている者として、少々の痛みや怖さなど吹き飛ばさなければならない。いかなる競技においても、第一線で戦っている選手は、その覚悟があるはずだ。僕もフィニッシュしてから骨が折れていたなんていうことがあったが、レース中は極度の興奮と気合で乗り切れてしまう。終わった瞬間に激痛を感じて……などということもあった。選手とはそんなものである。

■美談で終わらせるべきではない

 でも、スポーツは生死を争う場ではなく、限界まで追求された技や力を競う場である。興奮している選手を守り、安全に競技を進めるのは競技会であり、競技を司る人たちのはず。今回のケースも、職務が足りていないのは選手ではなく、競技会の責任者や競技団体ではなかったのか。そんな組織、システム、ルールがなかったことが問題だったのではないだろうか?
 先に書いたように、選手はケガを押してでも、強い意思で出場を主張してくるケースがほとんどだろう。それを止めるという行為は、よほどの勇気と判断力、信頼関係がなければできることではない。ましてや今回のように大きな大会で、多大な人、モノ、お金がかかっている中での決断は中立的な立場でのジャッジと相当な勇気が必要。経験と知識のある人を現場におき、普段からの積み重ねで信頼関係を築いた上で、しっかりとしたガイドラインを作っておけばできないはずはない。
やはり、その不備は否めなかったのではないだろうか。
 幸いなことに今回は、大事には至らなかった。でも、
次に同じようなことが起こった時に、棄権を選択した選手に「羽生選手はやったのに、この選手は気合が足りない」などとつまらない批判が起きてはいけない。そしてなにより悲劇を生み出さないためにも、競技関係者はこの問題に真摯に取り組んで欲しい。
また、この機会を、脳震盪やセカンドインパクトの怖さを、多くの人に知ってもらえるきっかけにすべきである。羽生選手には不適切な表現かもしれないが、今回はそのいいチャンスだと思うのだ。そうした意味では、まだまだメディアのやることはあるのではないか。美談で終わらせたままでは、今回のハプニングは生かされない。

<白戸太朗(しらと・たろう)プロフィール>
 スポーツナビゲーター&プロトライアスリート。日本人として最初にトライアスロンワールドカップを転戦し、その後はアイアンマン(ロングディスタンス)へ転向、息の長い活動を続ける。近年はアドベンチャーレースへも積極的に参加、世界中を転戦していた。スカイパーフェクTVJ Sports)のレギュラーキャスターをつとめるなど、スポーツを多角的に説くナビゲータとして活躍中。0811月、トライアスロンを国内に普及、発展させていくための新会社「株式会社アスロニア」の代表取締役に就任。昨年1月に石田淳氏との共著で『挫けない力 逆境に負けないセルフマネジメント術』(清流出版)を出版。



11/20 羽生選手、強行出場の是非 「頭部外傷、全競技にガイドライン必要」

(2014-11-20)

報道機関

産経新聞

見出し

羽生選手、強行出場の是非 「頭部外傷、全競技にガイドライン必要」

配信日

20141120日 1126

http://www.sankei.com/life/news/141120/lif1411200012-n1.html

◆内容◆

フィギュアスケートの羽生結弦選手が、演技前の練習で他の選手と激突し、頭部に外傷を負いながら、出場したことに疑問の声が出ている。頭部外傷は時間がたってから深刻な事態を招くことがあるためだ。専門家は「選手個人が出場を判断するのは危険。全ての競技団体に、頭部外傷に対処するガイドラインが必要」と話している。(村島有紀)

 ◆出場に疑問

 羽生選手は今月8日、国際大会で競技直前の練習中に他の選手と激突、リンクにたたき付けられてしばらく動けなくなった。その後、出血した頭部にテーピングをして出場した。

 日本体育協会のスポーツドクターで相馬中央病院(福島県相馬市)の内科診療科長、越智小枝医師は「脳振盪(しんとう)を起こしているように見え、競技の中止が絶対に必要だと思った。頭部外傷は非常に危険。命に関わることもある」と指摘する。

 日本スケート連盟にも出場を疑問視する声が寄せられ、同連盟は今後、頭部外傷に対処するためのガイドラインを検討していくという。

◆2度目が危険

 頭部外傷は、連続して受けることでより深刻になることが知られている。

 日本脳神経外傷学会は昨年、「スポーツ頭部外傷における脳神経外科医の対応」について、中間提言を発表。頭部外傷を受けた後、数週間以内に再び衝撃を受けた場合、それぞれが致命的な脳損傷でなくても死亡に至ることがある「セカンドインパクト症候群」などの危険性を指摘した。

 2度目の衝撃により、脳に水がたまる急性脳腫脹(しゅちょう)を起こした場合の死亡率は30~50%と高く、助かっても後遺症が出ることが多い。また、脳を覆う硬膜の下に血がたまる急性硬膜下血腫を引き起こすケースもある。

 越智医師は「スポーツ選手がけがをした場合、本人が『やる』という以上、周囲が出場を止めるのは難しいかもしれない。しかし、選手の命を守るために、どの競技団体も頭部外傷の危険性を知った上でガイドラインを設ける必要がある」と話している。

■脳振盪「疑い」でも即退場

 頭部外傷は、若い人ほど危険性が高まるとされる。特に、脳振盪の場合は診断が難しく、疑われる場合には、プレーをやめさせるガイドラインを持つ競技団体が増えている。

日本ラグビーフットボール協会は平成23年秋、「脳振盪ガイドライン」を発表。脳振盪の疑いがある場合は、「退場」をルール化した。

 疑いがある選手は、医療機関を受診後、症状が無くなってから24時間の絶対安静などを経て段階的に競技に復帰する。このため、完全復帰までに大人の場合は最短1週間、高校生では3週間、中学生では23日間のリハビリ期間を推奨する。

 同協会安全対策委員会の渡辺一郎委員長は「昔は選手が倒れても意識を回復したら試合に復帰し、観客もそのファイトに歓声を送っていた。しかし、今は脳振盪の危険性が周知され、変わってきた」と話している。

 こうした動きは広がっており、全日本柔道連盟や日本サッカー協会が頭部外傷などに対処するガイドラインを設けている。

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11/19 羽生の悲劇で実証された、日本のフィギュアは危機管理マネージメントが不足している!

(2014-11-19)

報道機関

週プレNEWS

見出し

羽生の悲劇で実証された、日本のフィギュアは危機管理マネージメントが不足している!

発行日

20141119日 

http://wpb.shueisha.co.jp/2014/11/19/39211/

◆内容◆ 

その瞬間、会場では大きな悲鳴が上がり、そして凍りついたように静まり返った。

11月8日、フィギュアスケートのGP(グランプリ)シリーズ中国杯・男子フリーの6分間練習。4回転ジャンプを跳ぶためにターンを繰り返してリンク中央を抜けてきた羽生結弦(ゆづる)と、手前側からジャンプの準備をして滑っていた閻涵(イエンハン)(中国)が激突した。

氷上に倒れ込んで動かないふたり。観客も関係者も呆然(ぼうぜん)として見守るしかなかった。

しばらくすると、閻涵が立ち上がり、救護員が駆けつけて様子を見るうちに羽生もなんとか立ち上がった。

互いにスピードが出ている状態での激突。受けたダメージの大きさは明らかで、筆者に限らず、会場にいた誰もがふたりの棄権は当然だと思ったはずだ。

だが、再開された6分間練習の途中から、頭に包帯を巻いた羽生がリンクに戻ってきた。出場を強行した羽生はジャンプで5回も転倒。演技後はフラフラの状態でリンクを後にした。

帰国後の診断で、ケガは5ヵ所で全治2、3週間と判明。最も心配された脳に異常がなかったのは不幸中の幸いだった。

このアクシデントであらためて認識させられたのは、フィギュアスケートが危険を伴う競技で、しかも、その危険性は年々高まっているということだ。

重大事故こそ起きてないものの、複数選手が同時に滑る練習時には、これまでも2010年GPファイナルの公式練習で髙橋大輔と小塚崇彦の激突が、08年全日本選手権6分間練習でも安藤美姫と村主章枝(すぐりふみえ)の激突などがあったし、ほかにもヒヤッとするシーンはたびたびあった。選手たちは周囲に気を配ってはいるが、ジャンプなどを跳ぶ瞬間は自分だけに集中する。しかも、今のフィギュアは以前よりもスケーティングのスピードが上がり、高得点獲得のために技と技のつなぎにも複雑な動作を入れるようになっている。

今回も互いにターンをしながらジャンプへ入ろうとしていたため、相手の接近に気づくのが遅れたのだ。また、技や構成が高度になったことで選手の体力消耗も激しく、演技中のケガの可能性も大きくなっている。

日本スケート連盟の小林芳子フィギュア強化部長は、事故直後の状況について「出られる状況ではないと思った」と言いながらも、本人とコーチにその決断を任せた。コーチのブライアン・オーサーも「今はヒーローになるときではない」と出場を断念させようとしたが、本人の意思を覆(くつがえ)せなかった。

問題はチームドクターが帯同していなかったことだろう。応急処置を施したアメリカチームのドクターには、棄権を強く進言する権限はない。チームスタッフも医学的知識の不足があり、強権を発動して羽生を棄権させることはできなかった。

日本の場合、五輪が終わると一気に予算が減り、遠征スタッフの人数が少なくなるのが、どの競技でも通例だ。選手のコンディショニングを担当するトレーナーは帯同しても、ドクターに関しては主催者側が用意するのに任せるだけで、帯同しないのがほとんど。危機管理を疎(おろそ)かにしているともいえる。

世界と戦う選手をサポートするためには、健康・安全管理を徹底するための準備をしておかなければいけない。それはフィギュアだけでなく、他競技でも同じこと。今回の羽生のアクシデントは、その必要性をはっきりと認識させるものになった。

(取材・文/折山淑美)



11/18 羽生結弦のケガで浮上した医療体制の“疑問”と衝突への“疑惑”

(2014-11-18)

報道機関

アサヒ芸能

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羽生結弦のケガで浮上した医療体制の疑問と衝突への疑惑

発行日

20141118日 959

http://www.asagei.com/28543

◆内容◆ 

フィギュアスケートのグランプリシリーズ第3戦中国杯の練習中に中国人選手と激突し、頭部挫創、左太もも挫傷など5カ所に渡ってケガを負った「氷上の王子様」羽生結弦(19ANA)。アクシデントを乗り越えて2位に入賞したのはよかったが、ケガを押して出場したことについて、多くのメディアで批判が相次いでいる。

「幸い、骨折や腱の負傷がなかったものの、脳への影響も考えられただけに、強行出場を許可したコーチを始めとする関係者の判断には問題があります。今後の体調への影響も心配されますし、さらにはケガした羽生選手に担架すら出さなかった中国側の医療体制にも、疑問を感じます」(スポーツ誌記者)

 奇しくも反日感情の強い中国で起きた今回のアクシデント。一部では、相手の中国人選手に疑惑の目が向けられているが……

「後ろ向きに滑っていた羽生選手に対して、前向きで滑っていた中国のエンカン選手が故意にぶつかった。そんな声がネットを中心に巻き起こりました。しかし、これは考えられない事です。エンカン選手は中国若手のエースで、今回もショートプログラムで3位と好位置につけていましたが、事故のせいでフリーでは7位に、総合順位では6位と惨敗。ケガをしては元も子もありません。しかも二人は仲の良い友人でもあります。故意にぶつかったとは考えられませんね」(日本スケート連盟関係者)

 羽生選手のケガは全治23週間。28日に開幕するNHK杯への出場は微妙となったが、じっくりとケガを治し、グランプリ・ファイナルで万全の演技を見せてもらいたいものだ。



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