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11/29 羽生舞台裏では一人勝ち ライバルこぞって白旗ムード

(2014-11-29)

報道機関

東スポ

見出し

羽生舞台裏では一人勝ち ライバルこぞって白旗ムード

配信日

20141129日 1600

http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/othersports/339684/

◆内容◆

フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ最終戦NHK杯初日(28日、大阪・なみはやドーム)、男子ショートプログラム(SP)でソチ五輪金メダリストの羽生結弦(19=ANA)は4回転ジャンプなどに失敗し、78・01点で5位発進となった。8日の中国杯フリーでの流血事故後初となる演技では精彩を欠いたが、舞台裏では“主役”を譲らない。まさに「羽生劇場」が繰り広げられていた――。 苦難を乗り越え氷上に立った。ショパンの曲「バラード第1番」に乗って演技をスタートしたが、冒頭の4回転トーループで転倒。2連続3回転ジャンプも1つ目で転んで単発に。得点は78・01点と普段の羽生にとっては考えられない点数だったが「悔しい。悔しいのみです。結果的にこうなったのは自分の実力の足りなさ。ケガではない」と言い訳はしなかった。
 8日の中国杯フリー前の6分間練習で中国選手と激突し流血の惨事。9日に負傷が全治2~3週間と診断された。直後は痛みで眠ることもできず、歩行すら大変な思いをした。「どうしようもなく痛かったので両親に『NHK杯に出られないかも』と相談した」ほどだったが「中国杯ではファイナルに出たいという自分の意思を尊重して滑らせていただいた。その演技を無駄にしたくなかった」と出場を決意した。
 ただ、氷上練習の開始が1週間前とあって万全にはほど遠かった。5位に沈んだのはある意味仕方のないところだが、舞台裏ではやはり羽生が“主役”だった。今大会、各国代表が集まる会議では中国杯での“羽生アクシデント”を踏まえて「GPシリーズも最後。6分間練習ではお互いよく気をつけて、滑走しよう」との申し合わせが行われ、選手にも伝えられたという。

 そうした関係者による注意喚起もあって、今回はアクシデントを回避。それでも羽生がリンクに登場した際には、会場中に妙な緊張感が走った。すべての観客が羽生の一挙手一投足に注目。他の選手と少しでも接近するたびにざわめきが起き、何事もなく終えると会場全体からホッとする声が上がった。
 
さらには、SP3位までが臨む記者会見には不在だったが、話題は五輪王者で一色首位に立った無良崇人(23=HIROTA)は「彼がこの場にいないのは想像だにしていなかった。ましてや僕がセンター(1位の席)にいるなんて」と素直な感想を口にした。
 2位ジェレミー・アボット(29=米国)は「羽生は戦士のような人。意気込んで今日より上げてくると思う。抜かされるのは必然だと思うけど、自分のために滑りたい」と29日のフリーで羽生に逆転される…とまで予測した。3位の村上大介(23=陽進堂)にいたっては「彼は僕のアイドル。がんばってほしい。僕は順位は落ちると思う」と話したほどだった。

 今大会で3位に入ればGPファイナル(12月、スペイン)出場が決まる。羽生は「GPファイナルに行きたいとばかり言っていたが、今、気がつきました。これはNHK杯なんだぞって。今は今だし、この大会に集中しないといけない。明日は一つひとつ丁寧に滑りたい。今でも優勝したいと思っている」と話したが、リンク外では「そりゃ3位には入るでしょう」(フィギュア関係者)との声がもっぱらだ。
 羽生一人だけ、別次元にいると言っても過言はない。しばらくはリンクの内外で王子が主役の座に君臨し続けそうだ。

※参考までに

無良、羽生との競演に「僕もうれしい」 NHK杯男子SPトップ3会見コメント (スポーツナビ 2014/11/28 2214

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/sports/figureskate/all/1415/columndtl/201411280007-spnavi?page=1

◆内容◆

フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ最終戦、NHK杯は28日、大阪・なみはやドームで男子ショートプログラム(SP)が行われ、無良崇人(HIROTA)が自己記録を更新する86.28点でトップに立った。2位はジェレミー・アボット(米国)で81.51点、3位には79.68点の自己ベストをマークした村上大介(陽進堂)が入った。羽生結弦(ANA)は78.01点で5位だった。
 SPトップの無良は、演技冒頭の4回転トウループ−トリプルトウループを着氷させると、直後のトリプルアクセルも高さのあるジャンプを見せ流れに乗る。トリプルルッツも危なげなく降り、終盤には全身を大きく使ったステップを披露。大きなミスなく演じ切った。
 男子フリースケーティングは29日に行われる。
 以下は演技後のトップ3会見での無良、アボット、村上のコメント。

無良「しっかり演技ができた」

――今日の出来と明日に向けての抱負を。
無良 カナダ大会が終わって緊張している中で、2戦目がどういうふうになるか分からない状態で迎えて、公式練習や6分間練習ではあまり良い状態ではなかったんですけど、自分の中ではしっかり演技ができたかなと思っています。ただジャンプを3回跳んだ後に、緊張がほぐれ過ぎてステップで詰まってしまったので、明日はそういうことがないようにしたいと思います。
アボット 今日は非常に満足しています。このプログラムはすごく大好きで、演じていてすごく気持ち良く演じられる。まるで自分の体の一部みたいです。スコアに関しては理解できないところもありましたが、私にとって一番重要なのは演技です。明日も安定した演技で、今と同じポジションに立っていられればいいなと思っています。
村上 このポジションを想像していなかったので、とにかくこのNHK杯はファイナルも懸かっていないし、僕にとって全くプレッシャーがなかったんですね。でも今日の結果で空気が変わってしまいました(笑)。

アボット「スケートアメリカからすべて見直した」

――アボット選手、スケートアメリカからどういう変化があったのか?
アボット 筋肉をどう使うかといったことから、すべて見直しました。7月下旬から8月上旬にかけてですが、どうも自分の体の使い方が間違っているんじゃないかと思ったんです。技術面、ストロークからスピンまで変更を加えていったわけですが、スケートアメリカでは手応えは感じていたんです。でも自分のモノになっていなかった。ショートは良くできたのですが、フリーは昔のクセが戻っていたんです。そこから4週間、非常に良いトレーニングを積めたので、その成果も出て、今回の結果につながったんだと思います。
――無良選手、イリヤ・クーリック氏にジャンプを習ったと言っていたが、なぜ彼だったのか。その経緯を教えてほしい。
無良 まずいきさつとして、濱田(美栄)コーチから『ジャンプを見直しに行かないか』という話があって、僕も昨季から見直す気持ちがありました。ただ、そこで誰に頼むか迷っていたんですけど、1度習ってみたかったのがロシアの選手で、30代になってもジャンプが衰えていない選手が多い。そういう秘訣みたいなものを、今後僕も歳を重ねていく中で知っておきたいなと。
 もちろんいろいろなことがあって話が進んだんですけど、とにかく3回転というものが、いかに簡単に回れるものなんだよと認識するところから入りました。『4回転は3回転の延長なんだよ』という考え方が僕の中になかったので、そういう考え方のところからスタートして、4回転をどうやって回転させていけばいいかと。僕の中でロシアの選手というのは、ジャンプを振り回す印象があって、合うかどうか心配していたんですけど、それをうまく濱田先生がコントロールしてくれて、今の状態があるんだと思います。

村上「羽生選手は僕のアイドル」

――フリーでは羽生選手が追い上げてくると思うが、明日はどういう演技をする必要があると思うか?
無良 彼がこの場にいないことが想像できませんでした。ましてや、僕がセンターにいるということは想像していませんでした。でも彼がまず試合に出てくれたことが僕にとってはすごくうれしいことだったんですね。フリーでは同じ曲を滑るライバルですけど、仲間でもありますし、ずっと一緒に試合をしたいと思っていました。ショッキングなことがあった中での試合なので、身体的なことも含めていろいろあると思いますけど、本当に彼と一緒に試合をしていることが僕もうれしいです。もちろん今の順位をキープしたいですけど、彼の強い心というのはフリーでこそ生きるものですし、それに負けないように自分も最後までやり切ることが必要だと思います。
アボット 何と答えればいいのか分からないですけど、彼は真のチャンピオンであり、戦士のような人間です。明日は必ず順位を上げてくると思いますし、あれだけミスをしても2点差なので僕が抜かれるのは必然かなと思っています。ただ私は自分のために滑るので、1つ1つのエレメンツをしっかりこなして、スケートアメリカからこれだけ成長したというのを見せて、できることならこの順位をキープしたいと思っています。
村上 羽生選手は僕のアイドルなので、今回出るというのはすごい精神だと思います。明日は頑張ってほしいです。僕自身は絶対に順位は落ちると思いますし(笑)、ファイナルも懸かっていないので、シーズンベストを出してとにかく来年につなげられるように頑張りたいと思います。


201411280007-spnavi_2014112800047_view.jpg 大きなミスなく演じ、SP首位に立った無
201411280007-spnavi_2014112800048_view.jpg 会心の演技で観客を魅了した2位のアボット
201411280007-spnavi_2014112800049_view.jpg 自己ベストを大幅に更新し成長を見せたSP3位の村上








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