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12/1 【中野友加里のスケーターたちの素顔】6分間練習 羽生選手の事故が一石

(2014-12-01)

報道機関

SANKEI  EXPRESS

見出し

【中野友加里のスケーターたちの素顔】6分間練習 羽生選手の事故が一石

配信日

2014121日 10:00

http://www.sankeibiz.jp/express/news/141201/exe1412011000002-n1.htm

◆内容◆

フィギュアスケート男子でソチ五輪金メダリストの羽生結弦(はにゅう・ゆづる)選手が大きなアクシデントに見舞われたのは11月8日の中国杯でした。フリー直前に行われる公式練習で中国選手と激突。頭部や顎の下から出血する事態になりました。それから、3週間後のNHK杯への出場を決めた羽生選手の決断からは、五輪王者としての強い意思、そして責任感が伝わってきました。

 演技直前の公式練習は通称「6分間練習」と言われ、公式大会では最大6人ごとにグループに分かれて滑ります。最終グループというのは、ショートプログラム上位6人のことです。その6分間は選手たちにとって、まさに最終調整の場なのです。

 ■常に「衝突の恐れ」認識

 最終調整といっても、ほとんどの選手は氷の感触を確かめる程度では済みません。昨今は難度の高い要素のプログラム構成になっていて、選手たちは気になる演技要素を一つ一つ確認していきます。

ジャンプをメーンに行い、男子の選手は6分間練習中に体が動いてきたところで次々と4回転ジャンプの確認を行います。当然のことですが、2回転よりも3回転、3回転よりも4回転を跳ぶときのほうが助走のスピードは速くなります。ジャンプの高さと質、さらに体の回転軸を整えるには、それに伴ったスピードが必要だからです。

 選手たちの集中力はものすごく高まっています。リンクは1つで、選手は6人。男子の4回転はトーループとサルコーが主流ですが、カーブや流れなどの都合上、どの選手もほぼ同じコースで跳ぶことが多いです。会場で観戦したことがある読者なら、選手たちはよくぶつからずに、それぞれが調整できているなと感じたはずです。

 実際にぶつかることはなくても、ヒヤリとする場面に遭遇した人もいるのではないでしょうか。私自身は6分間練習でぶつかった経験はありませんが、それでも衝突する恐れがあるという認識は持っていました。

 ■頭の負傷、強行への是非

 羽生選手がぶつかった瞬間は、テレビで見ていました。一瞬の出来事で本当に驚きました。出合い頭の衝突で、目を疑いました。

流血が激しかったのは、最終調整で体が温まっており、それだけ血の巡りも速くなっていたことが影響したと想像できます。あれだけの流血をしていると、驚きと不安で羽生選手が立てなくなるのも当然です。おそらく、羽生選手の中でいろいろな思いが駆け巡ったことでしょう。

 この後、羽生選手が出場を強行したことについて、賛否の声が国内外で上がりました。それでも、彼は五輪王者としての責務、日本代表としての意地で、どんなに転倒しても最後まで滑り切ったことは称賛に値します。

 アメリカの4大スポーツの一つである、アメリカンフットボールなどに比べ、フィギュアスケート関係者は危機感が欠如しているという指摘もありました。しかし、私が現役時代に指導を仰いだ佐藤信夫コーチは、頭を打ったらすぐに病院に行くように指示していました。状況によっては救急車を呼ぶことも想定しています。ぶつかり具合に関係なく練習をストップし、頭もすぐに冷やします。佐藤コーチはそれだけ頭部への衝撃が危険だと認識していたのでしょう。

 羽生選手もすぐに米国の医師の診察を受けており、脳振盪(しんとう)の危険はないと判断された上で滑ったと報道されています。

■6人は多すぎるとの声も

 6分間練習については、6人は多すぎるので、4人に減らせば、安全性が増すという声もあります。スピード化の時代に今後は国際スケート連盟で議論が始まるかもしれません。ただ、4人が一つのグループになると、6分間練習や整氷の回数が増え、待機時間が長くなる最終グループなど上位選手の集中力への影響は避けられません。そうしたことへの対処法の検討も必要です。

 いずれにせよ、選手が良いコンディションで、そして安全に、ベストなパフォーマンスを発揮できる環境作りを進める議論に、羽生選手の事故が一石を投じたことは間違いありません。私も元選手の目線から、そして報道に携わる立場から考えていきたいと思っています。(元フィギュアスケート選手、フジテレビ職員 中野友加里/SANKEI EXPRESS)

 ■なかの・ゆかり 1985年、愛知県江南市生まれ。史上3人目のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に成功し、2006~08年まで3年連続で世界選手権日本代表。10年に現役引退し、フジテレビに入社。早大大学院修了。著書「トップスケーターの流儀~中野友加里が聞く9人のリアルストーリー」(双葉社)が発売中。

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