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12/31 努力の宮原、伸び盛りの本郷、伊藤みどりが重なる樋口~2014全日本選手権を振り返って<第2回> 【佐野稔のフィギュアスケート4回転トーク 2014~15ヴァージョン(8)】

(2014-12-31)

報道機関

NOBORDER

見出し

努力の宮原、伸び盛りの本郷、伊藤みどりが重なる樋口~2014全日本選手権を振り返って

<第2回> 【佐野稔のフィギュアスケート4回転トーク 201415ヴァージョン(8)

配信日

20141231日 

http://no-border.co.jp/archives/30133/

◆内容◆

●構成変更と練習量で、宮原が全日本初優勝

 SP(ショート・プログラム)2位から逆転優勝した宮原知子のフリーの演技は、グラリとも揺るがない立派な内容でした。最終グループの最終滑走者、首位との得点差、世界選手権の出場権…。さまざまな重圧の掛かる状況で、すべての要素をキッチリと決めていた。強さを見せてくれました。 

 宮原の勝因のひとつは、陣営の構成変更がありました。宮原陣営はフリー冒頭に予定していた「3回転-3回転」のコンビネーションを、「3回転-2回転-2回転」に変更。代わりに、基礎点が1.1倍になる演技後半に「ダブル・アクセル-3回転トゥ・ループ」を組み込みました。ルール変更の影響なのか、今回の全日本は大会全体を通じて、回転不足の判定がかなり厳格になされていた印象を受けました。おそらくコンビネーションふたつめの3回転が、回転不足になるのを避けるのが狙いだったのでしょう。その作戦が見事に功を奏しました。 

 それだけの変更に踏み切る裏付けになっていたのが、宮原の普段からの練習量です。彼女の真面目にコツコツと練習に取り組む姿勢については、フィギュア界では知らない人がいないくらい。有名な話です。そうした努力の積み重ねが開花した、全日本選手権初優勝でした。 

●「線」が美しくなった本郷理華

 今シーズンがシニアデビューのため、まだ若手の印象がある本郷理華ですが、じつは優勝した宮原よりも1学年上。どちらかと言えば、遅咲きの選手です。今大会は惜しくも2位に終わりましたが、いまがまさに伸び盛り。今シーズンの開幕当初と較べても、全体的な「線」が美しくなっている。簡単に言えば、これまで丸まっていた背中のラインがすっきり伸びたまま、演技できるようになっているのです。GPファイナルのとき、スケート連盟のスタッフたちと一緒に、彼女の演技を見ていたのですが「あれっ、こんなに綺麗な選手だったかなぁ」といった驚きや感心の声が、あちこちから聞こえてきました。 

 本郷の特徴と言えば、やはり166cmの長身と長い手足です。ですが、フィギュアの場合、むしろそれがマイナスに働くことがあります。同じジャンプやスピンをするにしても、背の高さや手足の長さが邪魔になり、間違いなく難易度は上がります。手足の先の先まで、しっかり意識して演技をしないと、かえって汚く映ってしまうのです。その反面、“ビシッ”と決まったときには、圧倒的に美しくなる。その典型例として、ソチ五輪の銅メダリスト身長169cmのカロリーナ・コストナー(イタリア)を思い出してもらうと、分かりやすいのではないでしょうか。 

 ここに来て本郷は、自分の背の高さや長い手足を武器にできるようになってきました。グレイシー・ゴールド(アメリカ)欠場による繰り上げ出場ではあったけれど、GPファイナルでの経験が自信や励みになっている印象です。GPファイナルのときより今回の全日本選手権のほうが、明らかに質が良くなっていた。このまま大きく飛躍していって欲しい選手です。

●樋口新葉に重なる、伊藤みどりのイメージ

 樋口新葉(わかば)の表彰台については、私も可能性を感じていました。じつは大会前に、彼女を指導する岡島功治コーチに「じつは狙っているんでしょ」と、水を向けてみたんです。そのときは「いやいや。全然」なんて言っていましたけど、絶対に狙っていたと思います(笑)。 

 今回あらためて、彼女の測り知れない将来性を感じることができました。冒頭のルッツ・ジャンプの失敗がなければ、もっと高い位置の表彰台にいたかもしれませんが、13歳であそこまで戦えたこと自体たいしたものです。トリプル・アクセルもかなり上達していましたし、これまでの日本の女子選手を見渡しても、樋口のスピード感やスケール感はズバ抜けています。 

 今回13歳で全日本の表彰台に昇ったことで、浅田真央と比較して語られることが多いようですが、私のイメージとしては「伊藤みどりの再来」です。弾むようなトリプル・アクセル。「本物のスポーツの美を表現する選手」「フィギュアの時代をひとりで進めた」とまで言われた、あの名スケーターの姿が、樋口には重なります。 

●世界ジュニア&世界選手権 ダブル金メダルも夢じゃない

 フリーの最終グループ6人全員が高校生以下と、新鮮な顔ぶれが目立ったなか、5位に終わった村上佳菜子が来年3月の世界選手権の出場者に選ばれたのは、妥当な判断だったと思います。SPでの「回転不足」に苦しむなか、心を切らさずにフリーでも最後まで自分のやるべきことをやった結果です。それは町田樹の引退によって、出場権がめぐってきた男子の無良崇人にも言えることです。 

 今回表彰台に立った男子の宇野昌磨、女子の樋口若葉は世界ジュニア選手権(15347日、エストニア)に出場することが決まりました。連盟としては、世界ジュニア&世界選手権、ダブルでの金メダル獲得を視野に入れての、選手選考だったのではないでしょうか。 

 今シーズンここまでの戦いを見ると、男子は日本が、女子ではロシアがフィギュア界をリードしています。いまの女子にも今後ロシア勢と対等に渡り合える可能性を持った選手たちのいることが、今回の日本選手権で分かりました。とはいえ、ロシアの選手たちと同じことはできません。その代わりに、日本では日本人スケーターにしかできない、独自の方向性を追求していく。そうした切磋琢磨が、世界中にフィギュアファンを増やしていく原動力になるはずです。

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