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3/3 佐々木美行の指導者としての喜び フィギュアスケート育成の現場から(8)

(2015-03-03)

報道機関

Sportstiva

見出し

佐々木美行の指導者としての喜び フィギュアスケート育成の現場から(8)

配信日

2015年 3月 3日 12:45

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/sports/figureskate/all/1415/columndtl/201502260004-spnavi

◆内容◆松原 孝臣

教師とフィギュアスケート指導の両立

創立から20年を超える年月を重ねてきた倉敷フィギュアスケーティングクラブ(FSC)。高橋大輔をはじめとして全国大会などで活躍する選手たちも輩出してきた。
 同クラブの監督、佐々木美行は立ち上げから今日まで、常に中心にあった。クラブの歴史であると言っていいかもしれない。
 ものごとは、得てして、始めることよりも、続けることが大変であり、エネルギーを要すると言われる。それを考えれば、そもそもは決してフィギュアスケートが盛んであるとは、根付いていたとは言い切れない地での歩みにこそ、大きな価値がある。
 しかも佐々木は、小学校の教師でもある。それと同時に、スケートの指導を続けてきた。

 クラブの運営は、保護者も参加しての、ある意味、集団体制で行なわれている。
 とはいえ、中心にある佐々木の立ち位置を考えれば、両立がやさしいこととは到底、思えない。
 しかし、佐々木は言う。
「小学校、スケート、そのどちらかだけだったら、たぶん行き詰まっていたと思います。学校は、さまざまな思いを持った子たちが集まってくる場所で、クラブはスケートをしたいという明確な目標を持った子たちが集まっている。そうした違いはありますが、それぞれに面白い場所です。
 学校で何かうまくいかなくても、スケートでうまくいくとそれで復活できるし、スケートで疲れても学校で疲れがとれることもある。両方だから元気にやってくることができたのだと思います」
 2つの場があることの効用を語ると、こう付け加えた。
「大変だと思わない最大の理由は、毎日教え続けていて、飽きた、と感じることがまったくないからかもしれません」

「小さな実感の積み重ねで今がある」

 毎日繰り返される時間は、ときに、指導者にも緩みをもたらしたり、日常の単なる1つの仕事と思わせかねない危険性をはらんでいる。
 佐々木はそれを否定する。
「だって、毎日、楽しいですから。自分なりに目標を毎日立てて、例えばアクセルで苦しんでいる子がいるとすれば、今日こそ立たせてあげようと思い、それがかなえば、よかったなと思える。毎日毎日、そういう思いを抱けるのだから、楽しいですよね。そんな小さな、小さな実感の積み重ねで今があるんですね」
 さらに続けた。
「何よりも、目の前にいる子が進化するのがすごく楽しいんですね。例えば今朝も、午前4時半に家を出て、午前6時まで岡山のリンクで滑ってきました。その中に、テストの課題がまだできていない子がいました。その子が新しい級に合格できるように、課題をクリアできれば、と思っていましたが、うまくこつをつかんでくれた。よかったなと思って帰ってきましたし、もうそれだけで、早朝から出かける大変さもなくなりますよね」

パーソナルベストを目指すことが次につながる

ささいなことでも、子どもが成長、進化する姿を見たときの喜びは、クラブの立ち上げ時も、今日もまったく変わらない、と言う。
 どこに指導の喜びを見いだすかをめぐる佐々木のスタンスは、次の言葉にも通低しているようだった。
「大会でどんな成績をあげるか、それは大事なことではありません。もちろん、子どもたちそれぞれに成長していく中で、たまたま、大きな大会で活躍する選手が出てくる。例えば、高橋大輔君や田中刑事君(倉敷芸術科学大)みたいに。それに続こう、目標にしようとする子も出てくる。でもそれを課しているわけではないし、成績のよしあしを問うこともないですね」
 成績を重視しないのには、佐々木のスポーツへの考え方があった。
「スポーツというのは、結局のところ、勝つのは結局1人だけ。みんな負けるわけです。でも負ければ意味がないかといえばそうではないし、成績の面では負けたとしても、勝つことができるものでもある。自分の中で勝っていればいいからです」
 それはどういうことか。
「私は、『今回はここまでやっておこう』と定めた目標を達成できたかどうかが重要だと考えています。そして、どこまでできたか、次にどこができればよいかを本人がしっかりつかんでおくことができれば、進化できる。誰がどうこうとかじゃないのですね。その進化、自分が伸びたという事実こそ、楽しんでほしいんです。
 いまふうに言えば、パーソナルベストですかね。今日の自分より明日の自分、明日の自分よりその先の日の自分。もちろん、いい日も悪い日もあるでしょう。その中でも、いつも最善を尽くすことが、きっと次につながっていくものだと思います」

「したいことを極めたい」思いが強かった高橋大輔

 ふと、佐々木が以前語っていた、高橋の少年時代の話が思い出される。

「(印象に残っているのは)『誰がライバル?』と聞いても答えを返してこなかったことです。それよりも『僕がしたいことを極めたい』という思いが強い生徒でした。誰に勝つとか負けるじゃなく、中身をちゃんとしたかったのですね」
 それは高橋本人がそもそも持っていた姿勢であったかもしれない。佐々木の影響もあったかもしれない。
 いずれにせよ、2人のスタンスには、相通じるものがあったのだ。
「大会というのは、“人間ドック”みたいなものなんですね。検査を受けて、ここはいいところ、ここは悪いところ、これからはこういうところに気をつけて生活しましょう、と。
 それと同じように、練習を見直して、自分の進化を追求しましょう、それを一緒に楽しみましょう、それが大会なんです。いい負けをしてくれたらいい」
 と、佐々木は笑う。
 指導者であると同時に、あるいはそれ以上に、教育者であるようにも思える佐々木のもとにいたから成長した、育った選手たちもいただろう。
 飽きることなく、子どもたちの成長、進化に喜びを見いだし、20年を超える時間を刻んできた佐々木と倉敷FSC。
 ただ、そのすべてが順調であったわけではない。ときに危機を迎えることもあった。
 それを跳ね返してきた原動力は、佐々木のスタンスにあり、そしてクラブそのものの力でもあった。
(第9回に続く/文中敬称略)

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佐々木が監督を務めるFSCは高橋大輔ら全国大会などで活躍する選手たちを輩出してきた

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子どもたちの成長、進化に喜びを見いだし、佐々木と倉敷FSCは20年を超える時間を刻んできた
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