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10/28  フィギュアスケートのルール改正が選手に与える影響

(2014-10-28)

報道機関

アスリートジャーナル

見出し

フィギュアスケートのルール改正が選手に与える影響

発行日

20141028日 

http://www.sanspo.com/etc/news/20141103/amk14110305000001-n1.html

◆内容◆ インストラクター&テクニカルスペシャリスト 中庭健介

フィギュアスケートのGP1戦となるスケートアメリカが25日、シカゴで開幕した。ルール改正後、初のGPということもあり、新ルールが選手たちにどのような影響を与えるのかに注目した。

今シーズンから新しくルールが変わり、ジャンプに関して大きく変わったことが2点ある。1点目がフリップとルッツの踏み切りエッジによる減点が大きくなったこと。今シーズンから小さなエラー(!)と重度のエラー(e)の2種類が設けられ、小さなエラーは昨年とほぼ同じ扱いとなる。重度のエラーはかなりの減点になる。

この2つのエラーの判断基準は、ルッツジャンプはアウトエッジで踏み切らないといけないが、これをインエッジで踏み切った場合、重度のエラーになり、アウトエッジでもインエッジでもないフラットエッジで踏み切った場合は小さなエラーとなる。

例えば、トリプルルッツを成功した場合は6点で、同じ成功でエッジが小さなエラーと判定された場合は、だいたい5.3点ぐらいになり、重度のエラーと判定された場合は、およそ2.8点になる。小さなエラーは昨シーズンと同様にGOE(出来栄え点)から減点されることは同じであるが、今年から重度のエラーがついた場合、トリプルルッツを跳んだ場合、基礎点6.0点に0.7を掛けられさらにGOEで-1ないし、-2になってしまい、このような点数になってしまう。つまり、このルール改正により昨年までは5.3点くらいもらえていた選手が、2.8点しかもらえなくなるケースが出てくる。選手にとってルッツとフリップを跳び分けられるかが、ひとつの戦いになってくる。失敗するならエッジを気にせずにやっても良い、という時代から失敗のリスクを負ってでもエッジを正確に、という時代になってきた。

フィギュアスケートは6種類のジャンプがあってこそのもの。今後、苦手なものを省いて得意なものをたくさんやるというところから、フィギュア特有の6種類のジャンプをまんべんなく跳べる選手に点数を与えようという流れになってくるのではないか。ルール上、6種類のジャンプを必ず入れなくてはならないという時代の前触れなのかもしれない。

2点目は、ジャンプの回数制限である。今までは3回転と4回転ジャンプは同じ種類は2回しか同じプログラムに入れることが出来なかった。これが2回転ジャンプにも適用されることになった。

このルール変更が選手にとってどのように影響していくかと言えば、ダブルトゥーループ、ダブルループはコンビネーションジャンプの2番目や3番目のジャンプとして使うことが多い。今までだと同一プログラムの中にトリプルルッツ+ダブルトゥーを降り、その後、トリプルアクセル+ダブルトゥー+ダブルトゥーを使うことが出来たが、今回のルール改正により、ダブルトゥーも2回までなので、このようなコンビネーションは使うことが出来ない。

つまり、コンビネーションジャンプでダブルトゥーループをつければ良かったところが、ダブルループやトリプルトゥーループをつけなければならなくなった。これはコンビネーションに対するバラエティーや高い難易度が求められることを意味する。

昨年までの選手の多くは、ダブルトゥーループをコンビネーションジャンプで多く使っていたが、今年のルール改正によりダブルトゥーループに偏ったコンビネーションではなく、ダブルループやトリプルトゥーループを跳ばなくてはならない。

その例をスケートアメリカで見ることが出来た。女子のある選手が前半にダブルアクセル+ダブルトゥーループを跳び、後半にダブルサルコウ+ダブルトゥーループ+ダブルトゥーループの3連続ジャンプを跳んでしまったことにより、後半に跳んだ3連続ジャンプが全て0点になってしまった。理由はダブルトゥーループを3回跳んでしまったからである。このようにふとしたところでダブルトゥーループをつけてしまったことで点数が全部なくなることが今シーズン起きる。

また男子選手でもルール変更の影響を見ることが出来た。ある選手が4回転トゥーループの予定だったところがミスをしてダブルトゥーループになってしまった。これまでだったらそれほど気にならないが、今回のルールの回数制限により、予期せぬところでダブルトゥーループになってしまったことにより、本来、あと2回ダブルトゥーループを予定していたはずなので、選手は焦る。コンビネーションはどうしよう。試合の限られた時間の中でジャンプ、スピンがあり、その上で表現しなくてはいけない。冷静な頭脳が求められる。このルール改正によりありがちなのは、コンビネーションの回数が足らずに終わってしまうこと。トップスケーターはわずかな点数の間で争う。そのわずかな差が最終順位に響いてくる。

つまり女子選手の例のように、回数を越えて跳んでしまったことにより全ての点数が0点になってしまったケースや、男子選手のように予期せぬところでダブルトゥーループを使ってしまったことにより、コンビネーションの回数が足りずに終わってしまうケースが出た。

ダブルジャンプに回数制限が出来たことは、このように選手にとって影響があり、また今シーズンのフィギュアスケート選手に求められるものは、バラエティーに富んだコンビネーションジャンプをやっていく時代にルールが変わってきたという印象を持った。

スピンに関してのルール改正は、細かいところはいくつかあるが、今まで当たり前のようにレベルが取れていたものをなくしていって、今までにないことをしたものにレベルを上げようという流れだ。そういったことでスピンに関しても昨年とは違ったものが見られるだろう。よりオリジナルティーのあるスピンを見る事が出来るので、見ているファンの方々はとても面白いと思う。

ソチオリンピックが終わり、次の平昌(ピョンチャン)オリンピックを見据えての最初のルール改正で今後、どう変わっていくかは分からないが、選手はオリジナリティーあふれる、そして他人がやらないようなバラエティーに富んだものを求められていくだろう。

もうひとつ大きな改正は、ヴォーカル入りの曲が解禁になったこと。スケートアメリカでも何人か使用している選手がいた。いきなり歌が流れると少し違和感を覚えるが、ヴォーカルが入ることで表現の幅が広がることは事実。歌詞を表現するのか、音を表現するのかは難しいところだが、積極的に入れている選手もいれば、いれていない選手もいる。これまで、わずかに歌詞が入っていたために、歌詞の部分をカットして使っていた選手もいた。

ヴォーカル入りの曲の解禁に関しては賛否評論あると思う。ショーマンシップ化してしまい、スポーツのフィギュアでなくなるという意見もある。賛否ある中、私はより表現の幅が広がるという意味では良いルール改正だと感じるし、今回のルール改正は今までにないフィギュアスケートを見せてほしいというISUからのメッセージだと思う。このようなルール改正により昨年とはまるで違ったフィギュアスケートを選手は氷の上で表現してくれると思う。

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