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11/10 格闘家から見る羽生の脳震盪の危険性とプロ意識

(2014-11-10)

報道機関

アスリートジャーナル

見出し

格闘家から見る羽生の脳震盪の危険性とプロ意識

発行日

20141110日 

http://www.athlete-journal.com/fight/shinyaaoki20141110.html

◆内容◆ 格闘家 青木真也

スケートの羽生選手が接触アクシデントで脳震盪を起こしたが、その後の競技を続行した事が話題になっている。

脳震盪の危険性、競技を続行する事への是非に関しては様々な方が意見を出しているし、医療関係者でもない僕が言った所で二番煎じになってしまうので詳しくは言いません。

僕も選手としては脳震盪での競技続行はNGです。実際に格闘技の現場ではノックアウトされた選手への対応は細心の注意を払っています。今回の羽生選手のように影響力のある選手が脳震盪をおしてやってしまう事で、スポーツの現場で脳震盪の危険性が伝わっていかないというデメリットがあるのも当然分かります。もう一度言うが、僕も脳震盪があるならば競技は続行しない方が良いという考えです。

ですが僕は羽生選手が凄いと思ったわけです。何が凄いのか。それは彼の大会に穴をあけないという事へのプロ意識です。

日本企業がスポンサーについていて日本でも地上波放送がある。そこで自分が滑らないと成り立たないというプロ意識。実際にそこまで考えていなかったとしても、それを肌感覚で感じる事の出来る能力に圧倒されました。

僕は大会に穴をあけないという事をプロ選手として大切にしています。ケガがあろうと大会に穴をあける事だけはしないという意識を持ってます。それは主催者との信頼関係の部分もありますが、プロとしての自分の拘りです。

少しケガがあると欠場で、ベストでないと試合をしないという選手が多いですが、それじゃあプロとは言えないと私は思ってます。

穴をあけなかった羽生選手のプロ意識に凄みを感じたというのが本音です。

選手の安全に関してはルールを作っていかないと解決しないと思います。

このような状況ではダメだ、というのがルールとして明文化してくれると選手としてはやりやすいと思います。

それも出来る事ならば私益が入らない外部の人間がやってくれると正常化するのではないでしょうか。イメージとしては三権分立のようなイメージです。

協会の内部に力が集まると、それを実行して行くのはかなり難しいと思っています。

僕の好みで言うと、感動を消費して行くスポーツの見方は好きではないです。ですが感動消費型がコンテンツとして好まれているのも分かっています。

選手もそれを分かった上でこのままいくと消費されてしまうからやめていこう。逆にここは乗っていこうと考えるくらいの図太さを持たないといけないと思っています。

スポーツを変えていこうとか、良くして行こうというのは僕も思いますし、その流れは確かにあります。しかし複雑な状況もありすぐには変わらない。変わるのが正しいのですが、なかなかそうもいかないのが実際です。

ならばそこで少しでも自分が上手くいくようにやっていったり、やりやすいように自分がアジャストするしかないのです。何故ならば選手生活は短く、その間に変わる事はほぼない。

相手を変えるよりも自分が変わった方がスムーズです。自分以外の物を変えるよりも自分が変わった方が簡単だと思います。

羽生選手の話とずれてしまいましたが、今回の羽生選手の件で僕はプロ意識を感じましたし、羽生選手はメインイベンターであると改めて感じました。

僕の選手生活で羽生選手ほどに責任を背負ってやる事は出来ないと思いますが、自分の与えられた責任を精一杯果たして行こうと決意を新たにしました。

自分の責任を全うする。これがプロだと思っています。どんな事にもプロ意識を持ってやりたいなと思いました。

というわけでまずはプロ意識を持って駅まで歩きます。ケガをしないように。。。

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